BRIDGE LIVE

ライブビデオ対応、高性能マルチチャンネルビデオエンコーディング / デコーディング / ストリーミング / トランスコーディング

製品マニュアル(英語版)

bridge live

BRIDGE LIVE は、リモートプロダクション (REMI)、マルチチャンネルビデオ同期配信、リモート共同制作、視聴者への直接配信、マルチビットレート・フォーマット配信に対応する、放送品質に適う低遅延なターンキーシステムです。

BRIDGE LIVE は、重要なライブエンコード/デコード/トランスコードのニーズに求められるパフォーマンス、安定性そして使いやすさを提供するためにComprimato 社と共同で開発されました。12G-SDI 入出力を搭載し、重要な UHD や HD ワークフローに対応する、強力で柔軟性の高いリアルタイム双方向エンコーディング、デコーディング、トランスコーディングを実現します。BRIDGE LIVE は、あらゆるライブビデオプロダクションのツールキットにとって重要な位置を占めるでしょう。コンパクトで堅牢性の高い 1RU フォームファクターには、冗長化電源を搭載し、3 年間の製品保証も設けられています。そのため要求が厳しい用途でも、安心して使用できます。

ファームウェア v1.14 では、新たに JPEG XS 入出力対応のライセンスオプションが追加されました。また新たに、RTMP 入力、SMPTE ST 2022-7 ヒットレスリダンダンシー(冗長化)や入力自動認識も搭載されました。

BRIDGE LIVE は、リモート制作、双方向のインタビュー、ライブイベントのストリーミング、複数カメラの HDR 映像伝送(バックホール)、クラウドとの連携、プログラム出力の送り返し、信頼性の高いモニタリング、共同制作向けの機能、OTT をパッケージ化する ABR ラダープロファイルの受け渡しが行えます。専用のプライベート回線であっても公共のインターネット越しでも、安全性と信頼性が高いワークフローを実現します。

* 1 年間のメンテナンスと機能拡張オプションを追加可能です。

概要

主な機能

主な機能

    • 12G-SDI/3G-SDI 入出力は、4 チャンネルまでの HD、1 チャンネルの UltraHD に標準対応
    • 双方向エンコード / デコード / トランスコード : NDI、H.265 (HEVC)、H.264 (AVC、MPEG-4)、H.262 (MPEG-2)、JPEG 2000* (TR-01)、JPEG XS* (TR-07)
    • SDI バックホールやクラウド送出向けのマルチチャンネル/マルチシステム同期伝送
    • プロトコル : SRT、UDP、HLS、RTP、RTMP/S(出力)、MPTS (入力)
    • トランスポート
    • MPEG-TS、NDI、AVC-TS、Fragmented MP4
    • NDI Discovery 機能対応
    • NDI グループ機能対応
    • 複数のビットレート / フォーマットで送出、OTT パッケージへの受け渡しのための ABR ラダープロファイル
    • プロファイル設定では 12-bit/10-bit/8-bit、4:2:2/4:2:0 が選択可能 (コーデックに依る)
    • 他に類を見ないメタデータの活用機能により、 広告挿入マーカー (SCTE-35/SCTE-104)、CC / サブタイトル (EIA-608/708、Line 21、H.264 SEI)、MPEG-2 ANC、SMPTE 2038 に対応
    • SMPTE ST 2022-7 ヒットレスリダンダンシー(冗長化)
    • SDI ソースから SDI 出力先までの HDR/SDR を BRIDGE LIVE でエンド・ツー・エンドで設定
    • リモートウェブ UI またはローカル GUI から簡単に管理、制御、操作が可能
    • REST API、SNMP での監視、制御およびオートメーションに対応
    • ラックマウント可能な 1RU ターンキー、エンタープライズクラスのフォームファクター
    • 制御および伝送用にデュアル 10 GigE インターフェースを搭載
    • デュアル電源により冗長化が不可欠な場合にも対応
    • 3 年間の製品保証
 

*JPEG 2000 および JPEG XS 入出力オプションは別途購入ライセンスになります。フル NDI、H.265、H.264、HLS および RTMP 入出力機能は、全ての BRIDGE LIVE システムに標準で含まれています。

AJA BRIDGE LIVE

紹介動画

BRIDGE LIVE について、動画で説明しています。この動画では、BRIDGE LIVE のリアルタイムエンコード、デコード、変換機能をご確認いただけます。12G-SDI ソースを目的に合わせて処理できます。

BRIDGE LIVE を組み合わせることにより、HDR および/又はマルチチャンネル同期伝送に対応した エンド・ツー・エンド SDI ワークフローを構築することも可能です。

ビデオを見る

エンコーディングとデコーディングを同時にかつ双方向に

エンコーディングとデコーディングを同時にかつ双方向に

BRIDGE LIVE では、UltraHD、HD および SD ソースの同時かつ双方向のエンコーディングとデコーディングにも対応しています。

2 式の BRIDGE LIVE システムの導入により、放送局は遠隔地から送出された 3 系統のカメラソースを受信できます。放送局では、それらのソースを SDI にデコードし、編集や制作に使用すると同時に、プログラム出力を遠隔地に送り返します

ワークフローを見る

NDI エンコード / デコード / トランスコード

NDI エンコード / デコード / トランスコード

BRIDGE LIVE v1.12 以降、NDI (Network Device Interface) に対応しました。NDI は NewTek 社によって開発された、高品質、リアルタイム、低遅延なライブビデオ規格です。

BRIDGE LIVE は、NDI と SDI 間で、最大 4 系統の 60p HD の同時エンコード / デコードまたは、1 チャンネルの 30p UltraHD エンコード / デコードに対応します。

  • BRIDGE LIVE で実現できる NDI 対応機能
    • SDI から NDI へのエンコード
    • NDI から SDI へのデコード
    • IP ビデオストリームから NDI へのトランスコード
    • NDI から IP ビデオストリームへのトランスコード

BRIDGE LIVE で利用可能な配信コーデックとプロトコルと組み合わせて使用すれば、地理的に離れた (遠隔地の) NDI 対応環境との間で共同制作が可能になります。BRIDGE LIVE は、様々な NDI 対応のソフトウェア、ハードウェア、トランスミッター、レシーバーと互換性があります。

5637 AJA BRIDGE LIVE Multi Sync trans backhaul

マルチチャンネル同期伝送

BRIDGE LIVE では独立した SDI 入力ソースを取り込み、エンドポイントの送出先へコンテンツを伝送している間に同期関係を保持することが可能です。

この機能により、BRIDGE LIVE 同士の間で同期したエンドツーエンドの SDI ワークフロー(いわゆる SDI バックホール)や、異なる現場間の SDI ワークフローの実現が可能です。

BRIDGE LIVE のマルチチャンネル同期機能はまたクラウドとの連携にも対応しており、BRIDGE LIVE システムから Comprimato 社の Live Transcoder ソフトウェアのクラウドインスタンスへ送出することで様々なプラットフォーム/クラウドサービスへ IP ビデオとして伝送が可能です。

その上、マルチチャンネル同期伝送機能は一組の BRIDGE LIVE から追加の BRIDGE LIVE ペアまで拡張することができます。そのため、全て同期した状態で複数の BRIDGE LIVE が受信した SDI ソースを複数の BRIDGE LIVE へ伝送し、また複数の BRDIGE LIVE が SDI を出力するといったワークフローも実現できます。

エンド・ツー・エンドの SDI ワークフローでは、HDR にも対応しています。

ワークフローを見る

ワークフローの柔軟性と互換性

ワークフローの柔軟性と互換性

BRIDGE LIVE を複数のサードパーティシステムやソフトウェアと組み合わせると、先進のワークフローを構築できます。さらに、AJA の HELO Plus を BRIDGE LIVE と組み合わせることもできます。

BRIDGE LIVE を導入した施設のリモートプロダクション (REMI) 、送信/連携、共同制作、ストリーミング、送出の詳細については、ページ後半の各ワークフローと互換性をご確認ください。

ワークフローを見る

SRT への準備も万端

SRT への準備も万端

SRT はカナダの Haivision 社によって先駆的に開発されたオープンソースの映像伝送プロトコルおよび技術スタックです。SRT では、安全なストリームや容易なファイアウォールトラバーサル (通過) 機能により予測不能なネットワークを越えてストリーミング品質を最適化し、不安定なネットワークにおいても最高品質のライブビデオをもたらします。

SRT アライアンスによる SRT オープンソースプロジェクトは、業界リーダーと開発者による協同団体です。 低遅延インターネットビデオ伝送の達成に向けて励み、オープンソース SRT を継続的に改善しています。

BRIDGE LIVE では SRT (暗号化を含む) へも対応しているため、低遅延でかつ安全な信頼性を備えながらビデオコンテンツをしっかりと伝送できます。

monitor closed captioning

メタデータ、HDR、タイムコードおよびクローズドキャプションに対応

BRIDGE LIVE は、クローズドキャプション及びその他のメタデータに対応しています。これは、低価格帯のエンコーディングデバイスではしばしば省かれてしまう機能です。

BRIDGE LIVE は、以下に対応しています。

  • MPEG-2 アンシラリーパケット対応、SMPTE 2038
  • SCTE-35/SCTE-104 広告差し込みマーカー
  • CEA-608/CEA-708 クローズドキャプション
  • タイムコード
  • H.264 SEI メッセージにクローズドキャプション / サブタイトルを埋め込み
  • メタデータのパススルー
  • 電子番組ガイド (EPG) の入力
5115 BLVE JPEG XS Input ConfigPane 720px

送出、コンテナおよびプロトコル

BRIDGE LIVE は、低遅延または高品質、またはその両方、それぞれの用途に適した構成が可能です。BRIDGE LIVE には、コンテンツの移動や配信に利用できるツールも最初から搭載されていて、さまざなワークフローに対応します。

BRIDGE LIVE は、以下のコンテナおよびプロトコルに対応しています。

  • HLS
  • RTP
  • RTMP
  • RTMPS (出力のみ)
  • SRT
  • UDP
  • MPTS (入力のみ)
  • JPEG 2000 (VSF-TR01)
  • JPEG XS (VSF-TR07)
  • ABR ラダープロファイル

BRIDGE LIVE は、以下の伝送に対応しています。

  • MPEG-TS
  • NDI
  • AVC-TS
  • Fragmented MP4
5138 BLVE JPEG XS Output ConfigPane 720px

エンコード / デコード

BRIDGE LIVE は、以下の構成で SDI と標準的なストリーミングフォーマット間のエンコードとデコードに対応しています。1 系統の SDI 入力から、複数のストリーム / マルチフォーマット / 配信先を設定可能です。

  • NDI
    • 8-bit または 10-bit
    • 4:2:2
    • NDI と SDI 間で、最大 4 系統の 60p HD の同時エンコード / デコード、または 1 系統の 30p UltraHD エンコード / デコード
    • NDI 入力は、受信、トランスコード、および IP ビデオストリームとして出力可能
    • IP ビデオ入力は、受信、トランスコード、および NDI ストリームとして出力可能
  • H.265 (HEVC)
    • 8-bit または 10-bit
    • 4:2:0
    • SDI 間で、最大 4 系統の HD 60p を同時にエンコード / デコード、または 1 系統の UltraHD 60p / 2 系統の UltraHD 30p をエンコード / デコード
    • SRT、RTMP、MPEG-TS プロトコルに対応
  • H.264 (AVC)
    • 8-bit または 10-bit
    • 4:2:0 または 4:2:2
    • SDI 間で、最大 2 系統の HD 60p 4:2:2 10-bit を同時にエンコード / デコード、または 1 系統の UltraHD 30p をエンコード / デコード
    • SDI 間で、最大 4 系統の HD 60p 4:2:0 8-bit を同時にエンコード / デコード、または 1 系統の UltraHD 60p/ 2 系統の UltraHD 30p をエンコード / デコード
    • SRT、RTMP、MPEG-TS プロトコルに対応
  • H.262 (MPEG-2)
    • 8-bit
    • 4:2:0
    • SDI 間で、最大 4 系統の HD 30p/60i を同時にエンコード / デコード、または最大 2 系統の HD 60p を同時エンコード / デコード (HQ オプション選択時)
    • SRT、RTMP、MPEG-TS プロトコルに対応
6075 jpg xs logo

JPEG XS エンコード/デコードライセンスオプション

BRIDGE LIVE には、視覚的にロスレスな JPEG XS エンコード / デコードに対応するオプションが用意されています。

  • JPEG XS (TR-07)
    • 10-bit
    • 4:2:2
    • 最大 4 系統の HD 60p の同時エンコード、または 1 系統の UltraHD 60p / 2 系統の UltraHD 30p のエンコード / デコード (最大 800Mbs)
    • 理論上の IP トランスコードは SDI チャンネル数よりは多いですが、BRIDGE LIVE の CPU および GPU の使用率と合わせて検証する必要があります。
    • MPEG-TS プロトコルに対応

    *オプションライセンス費用については、販売店にお問合せください。

SDI to JPEG2K config Bridge Live detail

JPEG 2000 エンコード / デコードライセンスオプション

BRIDGE LIVE には、高品質な JPEG 2000 エンコード / デコードに対応するオプションが用意されています。

  • JPEG 2000 (TR-01)
    • 10-bit
    • 4:2:2
    • 最大 4 系統の HD 60p の同時エンコード (80-220Mbps) 、または 1 系統の UltraHD 60p / 2 系統の UltraHD 30p のエンコード / デコード (最大 800Mbs)
    • SRT、MPEG-TS プロトコルに対応

    *オプションライセンス費用については、販売店にお問合せください。

Bridge LIVE front rear stack fade

ハードウェア

1RU サイズの BRIDGE LIVE は、最大 4 系統の 3G-SDI 入出力によりマルチチャンネル HD を同時に処理可能です。または、2 系統の 6G-SDI / 1 系統の 12G-SDI 接続により 1 チャンネルの UltraHD の SDI ビデオ入出力が行えます。デュアル 10GigE イーサネット端子によるネットワーク接続とリダンダント電源により、安心して運用が行なえます。

BRIDGE LIVE の管理、監視、アクセスには、ブラウザによるネットワーク経由と本体に搭載されている Display Port 経由の両方に対応しています。間接接続であっても、REST API と SNMP 経由でモニタリングと自動化が行えます。

annual maintenance

1 年間のメンテナンス

BRIDGE LIVE には、1 年間のメンテナンスオプションが用意されています。

  • 電話やメールを通じたソフトウェアとハードウェアの技術サポート
  • 先出し交換
  • ソフトウェアの新機能、アップデート、バグフィックス *
  • 優先的なバグフィックスと機能リクエスト

*メンテナンスオプションライセンス費用については、販売店にお問合せください。

* 深刻なバグの修正はすべての BRIDGE LIVE ユーザーに提供されます。

リモートプロダクション (REMI) マルチチャンネル同期伝送

BRIDGE LIVE では独立した SDI 入力ソースを取り込み、エンドポイントの送出先へコンテンツを伝送している間に同期関係を保持することが可能です。

この機能により、BRIDGE LIVE 同士の間で同期したエンドツーエンドの SDI ワークフロー(いわゆる SDI バックホール)や、異なる現場間の SDI ワークフローの実現が可能です。

BRIDGE LIVE のマルチチャンネル同期機能はまたクラウドとの連携にも対応しており、BRIDGE LIVE システムから Comprimato 社の Live Transcoder ソフトウェアのクラウドインスタンスへ送出することで様々なプラットフォーム/クラウドサービスへ IP ビデオとして伝送が可能です。

5627 AJA BRIDGE LIVE Multi Sync trans backhaul

リモートプロダクション (REMI) マルチチャンネル同期伝送 - バックホール

SDI バックホールまたは他のサイト間 SDI ワークフローにおいては、BRIDGE LIVE の双方向機能により BRIDGE LIVE はエンコーダーまたはデコーダーのどちらにもなり同時に稼働することができます。BRIDGE Tx や BRIDGE Rx といった表記は単に現状その機能が適用されているという参考情報であり、エンコードもしくはデコードだけのモデルという意味ではありません。

BRIDGE LIVE のマルチチャンネル同期伝送機能により、同期した SDI ビデオソースをエンコード側 BRIDGE LIVE Tx に入力し、タイムスタンプを付与した上で伝送し、各 SDI 信号はそれぞれ足並みを揃えてデコード側の BRIDGE LIVE Rx から最終的に出力する、といったことが簡単にかつ繰り返し可能になります。

その上、マルチチャンネル同期伝送機能は一組の BRIDGE LIVE から追加の BRIDGE LIVE ペアまで拡張することができます。そのため、全て同期した状態で、複数の BRIDGE LIVE が受信した SDI ソースを複数の BRIDGE LIVE へ伝送し、また複数の BRDIGE LIVE が SDI を出力するといったワークフローも実現できます。

エンド・ツー・エンドの SDI ワークフローでは、HDR にも対応しています。

ワークフローを見る

5628 AJA BRIDGE LIVE One to One sm

1 台の BRIDGE LIVE 同士

合計 2 台の BRIDGE LIVE システムの使用例:

BRIDGE LIVE Tx (SDI エンコーダー)1 台と BRIDGE LIVE Rx (SDI デコーダー)1 台の組み合わせで、最大 4 系統の HD 信号間で端から端まで同期を保持することが可能です。

ワークフローを見る

5629 AJA BRIDGE LIVE Many to Many HD sm

複数の BRIDGE LIVE 同士:例 1

複数の BRIDGE LIVE システムの場合:

複数の Tx (送信) - Rx (受信) システムの組み合わせ、多数の BRIDGE LIVE Tx (SDI エンコーダー) と多数の BRIDGE LIVE Rx (SDI デコーダー) の活用により、複数の HD または UltraHD ソース間で端から端まで同期を保持することが可能です。

例えば、2 台の BRIDGE LIVE Tx から 8 系統の HD または 2 系統の UltraHD ソースの同期を保持したまま 2 台の BRIDGE LIVE Rx へ伝送することができます。

ワークフローを見る

5633 AJA BRIDGE LIVE Many to Many UHD sm

複数の BRIDGE LIVE 同士:例 2

4 台の BRIDGE LIVE Tx から 16 系統の HD または 4 系統の UltraHD ソースの同期を保持したまま 4 台の BRIDGE LIVE Rx へ伝送することができます。

複数の BRIDGE LIVE 同士のフローを構築する場合、共通のリファレンス/ゲンロック信号を必ず用意していただき、全ての BRIDGE LIVE エンコーディング/Tx システムおよび関連する SDI ソース機器に入力するようにしてください。同様に、全ての BRIDGE LIVE デコーディング/Rx システムおよび関連する SDI 送出先の機器においても、共通のリファレンス/ゲンロック信号を必ず用意し入力するようにしてください。

ワークフローを見る

5634 AJA BRIDGE LIVE One to Many HD sm

1 台の BRIDGE LIVE から複数の BRIDGE LIVE へ

3 台以上の BRIDGE LIVE システムの場合:

1 台 の BRIDGE LIVE Tx (SDI エンコーダー)と 2 台以上の BRIDGE LIVE Rx (SDI デコーダー)の組み合わせにより、最大 4 系統の HD ソースを端から端まで同期を保持しつつ、複数の BRIDGE LIVE Rx で受信しデコードすることが可能です。

このフローの場合、BRIDGE LIVE Rx システムはそれぞれ別の場所に設置されつつも、同じコンテンツを同時に受信することができます。

例えば、デコードされた SDI 出力をある設置場所ではストレージに取り込み保存しつつ、同時に別の設置場所ではスイッチャー経由でライブ放送に使用する、といったことも実現可能です。

ワークフローを見る

5635 AJA BRIDGE LIVE Multi Sync trans cloud

マルチチャンネル同期伝送でのクラウド連携

BRIDGE LIVE は、現場の各種信号とクラウド間の橋渡しを効果的かつ簡単に管理できる方法を備えています。Comprimato 社 Live Transcoder のインスタンスと組み合わせて使用することで、BRIDGE LIVE では最新のメディア送出向けに拡張可能かつカスタマイズ可能なソリューションを提供します。高機能なコーデック対応により帯域を抑え、かつ遅延量を最小化した迅速な伝送も可能です。柔軟なアーキテクチャーにより、AWS、Google Cloud や Azure といったどのクラウドプロバイダーでもこのソリューションは活用できます。

注記:AWS のリファレンスは一例です。Comprimato 社 Live Transcoder は、他のクラウドプロバイダー/サービスから受信する側としても利用可能です。

ワークフローを見る

配信 - リモートビデオ転送

配信 - リモートビデオ転送

BRIDGE LIVE は、放送局向けにリモートライブ SDI ビデオソースをメディアプロダクション施設にバックホールする効率的な仕組みを提供します。必要に応じて変換して元の SDI に戻し、施設内部の SDI ルーターを通じて制作や送信で使用できるようにします。

既存のセキュアな回線をリモート制作に使用する場合、非常に高価になりえます。制作の始まる前から終わった後まで追加で費用がかかります。BRIDGE LIVE は、カメラのソースやローカルのプログラムアウトをインターネット経由で転送可能です。製作の最初から最後までに不利益は発生しません。さらに BRIDGE LIVE は、従来のセキュアな回線よりもレイテンシーが低いため、製作期間が限られた業務に適しています。

ワークフローを見る

BRIDGE LIVE を受信ハブとしてリモート制作 (REMI) に使用

BRIDGE LIVE を受信ハブとしてリモート制作 (REMI) に使用

BRIDGE LIVE は、様々なサードパーティエンコーダー、IP カメラ、AJA HELO などから送出されたストリームを確実に受信し、受信した制作環境で SDI に変換を行うワークフローに対応します。

BRIDGE LIVE が受信可能なストリームの一例を下記に示します。

  • AJA HELO Plus から配信された UDP または HLS
  • Panasonic 製のカメラ (AW-UE150、AW-UE100、AG-CX350、AJ-CX4000 など) から配信された SRT
  • Haivision 製のエンコーダー (Mikito X4 など) から配信された SRT
  • ローカルネットワーク内の NDI
    • ソフトウェア (ノンリニア編集機など)
    • NDI カメラ
    • ハードウェアベースのエンコーダー

ワークフローを見る

共同制作 - リモートコラボレーション向けの品質確認用ビデオ

共同制作 - リモートコラボレーション向けの品質確認用ビデオ

プロダクションとポストプロダクションでは、アーティストやクライアントとリモート接続し、オンセット外でも品質確認用の映像またはプロダクションの高品質な映像を利用可能です。

BRIDGE LIVE によって、メディアや機器を安全に取り扱い可能な管理された施設内に置きながら、品質確認用の映像を別の場所にいるクリエイターと柔軟に共有し、連携して仕事を進められます。

BRIDGE LIVE は、品質の担保のため、あるいはクライアントや責任者の承認のために品質確認用の映像を重ねられるので、RDP、Teradici など既存の GUI で操作可能な技術を補完できます。BRIDGE LIVE で、H.265 (4:2:0、10-bit)、H.264 (4:2:2、10-bit) あるいは、オプションの JPEG 2000 (4:2:2、10-bit) および JPEG XS (4:2:0、10-bit) ライセンスから、必要な品質とレイテンシーに相応しいコーデックを柔軟に選択できます。

ワークフローを見る

4909 AJA BRIDGE LIVE Encoding for Remote Prod UHD sm

共同制作 - リモートのセットやスタジオのための安全な窓口

BRIDGE LIVE は、オンセット収録デバイスから出力される映像を取り込んだり、カメラ出力をストリームする柔軟性を備えています(プライベート回線経由での暗号化にも対応)。収録時にオンセットの現場にいない人にも高品質な映像を提供します。

ワークフローを見る

共同制作 - 遠隔地の NDI 環境の制作チームと接続

共同制作 - 遠隔地の NDI 環境の制作チームと接続

BRIDGE LIVE は、地理的に離れた 2 箇所の NDI 環境を公共のインターネットを通じて接続できます。

例えば、スタジオやイベント会場の 3 系統の NDI カメラから NDI 環境が布かれたプロダクションやポストプロダクションにフィードを送信できます。これらのソースはいずれも NDI や SDI として利用場所に送信でき、その間もプログラムアウトをスタジオにフィードバックできます。

ワークフローを見る

配信 - 視聴者に直接ライブ配信

配信 - 視聴者に直接ライブ配信

BRIDGE LIVE は、ライブビデオストリーミングに対応する包括的なプラットフォームを提供します。SRT、HLS、RTMP/S、RTP/UDP、MPEG-TS でストリーミング可能です。これらの標準的なプロトコルを採用しているため、Twitch、YouTube Live、Facebook Live といった様々なストリーミングサービスに対応します。BRIDGE LIVE は、AJA のストリーミングデバイス HELO Plus で培われた経験に基づいて設計されています。複数入力、配信フォーマット、対応ビットレート、メタデータ、冗長性に対応する柔軟性を持ち合わせています。

さらに、CDN へのストリーミングに対応し視聴者に直接配信が行なえます。BRIDGE LIVE は、異なるストリームタイプを同時に配信可能で、CDN での再送出、トランスコード、保存に対応します。

ワークフローを見る

送出 - コンテンツ配信のためのエンコーディング

送出 - コンテンツ配信のためのエンコーディング

スタジオや放送局では、一次配信された完成版のコンテンツやマスターコンテンツを視聴者に二次配信する際に、BRIDGE LIVE が役立ちます。

BRIDGE LIVE は ABR ラダープロファイルや OTT パッケージへの受け渡しに対応しています。例えば、ABR ラダープロファイル付きの H.264 や H.265 にエンコードし、ラダープロファイルを指定してローカル環境のパッケージャーや CDN に直接受け渡しが行えます。

BRIDGE LIVE は、HLS 経由で複数のフォーマットやビットレートで素材を配信できます。出力はHLS ストリーム内に結束され、"playlist (プレイリスト)" として提供されます。つまり、スマートフォンやタブレットといったデバイス、ウェブブラウザーなどのソフトウェアは、各受信先の特性や受信した際の回線状態に基づいて、適切なフォーマット、フレームレート、ビットレートを選択できます。

注記:BRIDGE LIVE では、HLS は Push モデルではありません。ストリームの状況が変わった場合(例えば有効なビットレートなど)、受け側の機器では異なるフォーマット/フレームレート/ビットレートでストリームを受け取るよう選択することも可能です。しかしながら、もし視聴者側が異なる解像度に切り替えた場合、複数の変異要素はチャンク化されるため新しいチャンクのダウンロードが開始されます。チャンクは 10 秒の長さになるため、ダウンロード中の表示になる場合があります。BRIDGE LIVE で HLS 伝送を行う際は、あらかじめ用意された映像を CDN へ提供することが最適な方法です。この方法により、エンドポイントの多数の機器で同時にコンテンツを使用できます。HLS ストリームはスタジオや現場などのローカルネットワーク内で伝送でき、(BRIDGE LIVE へのネットワークアクセスがある)iPad や iPhone でストリームを受けモニタリングが可能ではあります。しかしながらこの場合には BRIDGE LIVE の安定動作範囲内を超えないよう、同時視聴者数を少なく(10 未満)する必要があります。

ワークフローを見る

送出 - ライブ制作エンコーディング

送出 - ライブ制作エンコーディング

電気通信会社、IPTV、ケーブル事業者はしばしば、SDI ソースやライブイベントを使用しています。またライブ制作では、H.264/H.262 エンコードとともに単純な MPEG トランスポートストリームが使用されています。配信されたストリームは、保存や制作といったその先の業務で必要な場合があります。また、IPTV やケーブルネットワークに直接ストリームされる場合もあります。

ワークフローを見る

3 yr warranty graphic purple 1

業界随一のサポート

BRIDGE LIVE には 3 年間のハードウェア保証が付属しています。また、ソフトウェアの新機能などを提供する 1 年間のメンテナンスオプションも用意されています。

AJA の技術サポートは、業界で最高水準だと認識されていて、BRIDGE LIVE のユーザーへのサポートは Comprimato と協力して提供されます。そのため、BRIDGE LIVE ユーザーは、ハードウェアとソフトウェアの双方で最高のサポートが受けられます。導入やプロジェクトを安心して円滑に進められます。

AJA Support

関連情報

日々進化する放送技術に対し、AJA は世界中の放送、制作、ポストプロダクション、システムインテグレーターが将来に渡って使用できる技術を提供しています。

AJA 製品を扱っている販売会社は、以下の購入先情報からご確認いただけます。また、AJA-JP では購入前に製品を実際に確認できる、評価用の機材を無料貸出しています。

Copyright © 2021 AJA-JP