AJA Video Systems 社は、オランダ・アムステルダムにて開催された IBC Conference 2024 (AJA ブース No. 7.B19) にて、次世代の IP ビデオおよびオーディオ I/Oカード「KONA IP25」を発表しました。この新しいカード製品は、10/25GbE SFP 接続やマルチチャンネルの UltraHD に対応しており、完全に IP 化された SMPTE ST 2110 システムと、従来の技術を組み合わせた統合型システムの両方に対応できる豊富な機能を備えています。
非圧縮かつ双方向の SMPTE 2110 に対応する 8 レーン PCIe Gen 4.0 ビデオおよびオーディオインジェスト / プレイバックカードで IP 移行とシステム開発を簡素化
AJA Video Systems 社は本日、オランダ・アムステルダムにて開催された IBC Conference 2024 (AJA ブース No. 7.B19) にて、次世代の IP ビデオおよびオーディオ I/Oカード「KONA IP25」を発表しました。この新しいカード製品は、10/25GbE SFP 接続やマルチチャンネルの UltraHD に対応しており、完全に IP 化された SMPTE ST 2110 システムと、従来の技術を組み合わせた統合型システムの両方に対応できる豊富な機能を備えています。
AJA の新しい 8 レーン PCIe Gen 4.0 カード KONA IP25 は、放送、テレビ、映画、中継車、イベント会場、スタジオ、学校、神社仏閣、未開発領域、ポストプロダクション、AJA 開発者パートナー向けに設計されており、既存システムへ最新の IP 技術を効率的に統合したい現場で活用できる製品です。非圧縮の双方向 SMPTE 2110 に対応しており、幅広いサードパーティー製の制作 / 配信アプリケーションとの互換性を備えています。
AJA 社、社長 Nick Rcashby 氏は次のように述べています。
「IP ビデオの需要が高まる中、多くのライブ配信や映像制作の現場では、SMPTE ST 2110 が注目されています。同技術を用いると SDI 信号を非圧縮で複製し、ビデオ、オーディオ、補助データを個別に送信できます。制作現場では信頼性が高く堅牢な I/O 製品が求められていました。このニーズに応えるために、優れた機能と KONA シリーズで知られる耐久性を備えた KONA IP25 を開発しました。
また、開発者向けの AJA SDK と拡張機能 (プラグイン) の活用により、標準的な制作アプリケーションへ簡単に SMPTE 2110 を統合できます。当社のお客様からは、25GbE SMPTE ST 2110 対応のビデオおよびオーディオキャプチャー・再生カードのご要望をいただいており、KONA IP25 でその期待に応えられ、大変嬉しく思います。」
ホストコンピューターからユーザーインターフェイス (UI) にアクセスすると、KONA IP25 の構成と制御が直感的に行えます。データチャネル (SFP 経由のメディアネットワーク) と制御チャネル (RJ45 経由の制御ネットワーク) の両方を操作可能です。すべての IP パラメーターが設定されると、KONA IP25 も他の AJA KONA カードと同じように動作します。
KONA IP25 は、業界最高レベルの AJA OS ドライバーやアプリケーションプラグイン、または AJA NTV2 ソフトウェア開発キット (SDK) にも対応しています。SMPTE ST 2110 の制御と処理はすべてハードウェア内で行われます。Networked Media Open Specifications (NMOS)、Precision Time Protocol (PTPv2)、AJA SDK もすべて KONA IP25 内部で処理されるため、追加のソフトウェアは不要で、ホストコンピューターに負荷をかけません。KONA IP25 は、HD / 2K / UltraHD の幅広いビデオフォーマットに対応し、HDR パススルー機能も備えています。*
また、カードには制御オプションを拡張するための 1GbE RJ45 コネクターが搭載されています。KONA IP25 は、AJA のミニコンバーター製品 IPT-10G2 や IPR-10G2 と組み合わせると、SDI / HDMI と SMPTE ST 2110 の相互変換が行えます。また、同じサーバーに他の AJA PCIe カードを搭載すれば、従来のベースバンドの入出力にも対応できます。
KONA IP25 の主な機能
- 効率的で静音性の高いアクティブファン冷却を備えた、スタイリッシュなシングルスロット 8レーン PCIe 4.0 フルハイトカード
- 10GbE および 25GbE SFP に対応した SFP ケージを 2 端子搭載
- ST2022-7 送受信を冗長化
- 最新のメディアネットワークインフラに対応
- ST 2110-20 ビデオの入出力に対応
- 最大 2 チャンネルの受信 (Rx) および 2 チャンネルの送信 (Tx) を同時にサポートし、冗長性を確保
- 10-bit 4:2:2 で最大 3840x2160p、12-bit 4:4:4 で最大 2048x1080p のビデオフォーマットに対応
- ST 2110-30 オーディオの入出力に対応
- 最大 2 チャンネルの受信 (Rx) および 2 チャンネルの送信 (Tx) を同時にサポートし、冗長性を確保
- 2 〜 16 チャネルのオーディオストリームに対応、各チャネルは 24-bit / 48 kHz で同期が可能
- 1ms および 125μs のタイミング精度を実現
- ST 2110-40 補助データの入出力に対応
- 最大 2 チャンネルの受信 (Rx) および 2 チャンネルの送信 (Tx) を同時にサポートし、冗長性を確保
- ST 2059-2 (PTPv2) を Media Net SFP 経由で提供
- 幅広いビデオフォーマットとの互換性
- UltraHD : 3840 × 2160p 23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60
- 2K : 2048 × 1080p 23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60
- HD : 1080p 23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60; 1080i 50, 59.94, 60; および 720P 50, 59.94, 60
- AJA デスクトップソフトウェアプラグインを使用して、Adobe Premiere® Pro / Creative Cloud Suite、Apple® Final Cut® Pro、Avid Media Composer®、OBS、Telestream Wirecast など、業界標準の制作・配信アプリケーションとシームレスに統合可能
- 開発者向けの AJA SDK (ソフトウェア開発キット) に対応
- SDR/HDR の転送特性、色域、輝度に SDP ファイルを介して対応
- ダウンストリームキーヤー機能により、UHD 解像度までのアルファチャンネル付きグラフィックスをビデオ、マット、またはフレームバッファ上に表示したり、受信したビデオやマット上にフレームバッファのコンテンツを表示可能
- NMOS Tx/Rx 対応を含むデバイスの検出、登録、制御が可能
- IS-04 v1.3 および IS-05 v1.1 の規格に準拠
- LLDP (Link Layer Description Protocol) や AJA SDK もサポート
- PTPv2 / IEEE 1588-2008 / ST2059-2 準拠
- NMOS および AJA SDK を介し、PTPv2 / ST2059-2 に対応するインバンド / メディアネットワーク (SFP経由) とアウトオブバンド / 管理ネットワーク (1GbE RJ45経由) の制御が可能
- Linux / Windows / macOS 対応
- PCIe バスパワー経由で、定格 40 ワット (最大 50 ワット) の電力供給、必要に応じて追加の ATX 電源接続も可能 **
- 3年間の製品保証とテクニカルサポート
* HDR への対応はアプリケーションに依存します。互換性については、ソフトウェアの開発元までお問い合わせください。
** KONA IP25 は、PCIe 電源または ATX 電源のいずれかを使用します。消費電力は、カードおよびマザーボードにかかる負荷によって変動します。PCIe スロットが十分な電力を供給できない場合は、ATX 電源の追加が必要です。
価格と販売時期
KONA IP25 は、全世界の AJA 販売代理店ネットワークを通じて、2024 年第 4 四半期より販売開始の予定です。KONA IP25 のメーカー希望小売価格は 1,485,000 円 (税込) です。
SFP (光トランシーバモジュール) は、お客様ご自身でご用意いただき、互換性と動作確認を行ってください。KONA IP25 の詳細やワークフローについては、2024 年 9 月 13 日〜 16 日にアムステルダム・RAI にて開催される IBC 2024 (AJA ブース : ホール 7 No.B.1) で実際にご覧いただけます。
AJA Video Systems 社について
1993 年の創業以来、AJA Video Systems 社は放送、映画、プロ AV、ポストプロダクション市場向けの最先端テクノロジーの大手メーカーです。同社は、強力で柔軟なビデオインターフェイスおよび変換テクノロジーや、デジタルビデオ収録、カラーマネジメント、ストリーミング、リモート制作ツールなどを開発しています。AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステムインテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。
- ウェブサイト : www.aja.com
- ウェブサイト [日本語] : www.aja-jp.com
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当資料は、現地時間 2024 年 9 月 13 日にメーカー発表されたプレスリリースの抄訳版です。
本リリースに関する問い合わせ先
AJA-JPメールアドレス : announce@aja-jp.com
TEL : 0120-973-562 / FAX : 03-4400-7387
所在地 : 東京都千代田区平河町 1-7-20 COI 平河町ビル 2F