*CION は生産終了品です
Science of the Beautiful
CION™ は、AJA がお届けする新しい 4K/UltraHD および 2K/HD プロダクションカメラです。リアルタイム編集に対応する Apple ProRes 4444 (最高 4K 30fps) や ProRes 422 (最高 4K 60fps) への直接収録、および最高 4K 120fps での AJA Raw データ出力が行えます。CION はすばらしいデザインと機能性が融合された製品で、AJA が「Science of the Beautiful」と自信を持って表現する工学美が体現されています。
製品概要
#TryCION プログラム
AJA は、CION が実現するフィルムライクで驚くほどの美しいイメージを体験していただくため、使用要件に満たすカメラマンにプロダクションカメラ CION を無料で貸出します。 カメラの性能を実際の作品制作で試していただくことで、CION が提供するフィルムライクなイメージ撮影能力が、撮影担当者とその作品の制作に適しているかを判断していただけると考えています。
見たままを撮影
CION は、4K/UltraHD と 2K/HD を 12-bit ProRes 444 に直接エンコードできます。 高品質で幅広く対応するコーデックを用いて収録した映画のような映像と最高のカラー表現により、かつてないほど容易に 4K のポストプロダクションを行うことができます。 CION は現場で思い通りの映像を収録できるだけでなく、好みに合わせて後でカスタムグレードを生み出すことのできるラチチュードも備えています。
CION の守備範囲の広いガンマモード「Standard」「Expanded」「Video」では、シーンをより正確に捉えるための素晴らしい柔軟性があります。「Cine」および「None」ガンマモードは、ポストの際に、見たまま感じたままに作るための、自由度の高さをもたらします。
新ファームウェア v1.3 の CION ガンマモード
Standard
このガンマモードはカメラ内でとても正確にイメージを調整できるので、ポストプロダクションに充てる時間が限られている状況に対応できます。このフレームは UltraHD 4444 シーケンスで撮影されたものです。鮮やかな緑色とオレンジ/黄色の独特な色合いが特徴のカリフォルニアポピーを正確にキャプチャするように、カメラ内で露光およびカラーコレクションを行い、ポストプロダクションでの作業を行っていません。
Cine
Cine ガンマモードでは最も広いダイナミックレンジで撮影を行えます。以下のフレームは UltraHD ProRes 444 シーケンスで撮影されたものです。このイメージはハイライトと白い毛色が映えるように露光されています。調整前のバージョンは、コントラストが低く、グラデーションのスムーズさとディテールの豊かさに欠けるように見えます。しかし、ポストで調整を行った後のバージョンでは、明らかに画像に含まれている情報を引き出しています。目の色のグラデーションが繊細かつ鮮明で、画像の陰の部分のディテールが復元されています。
None
None ガンマモードでは、調整カーブを画像に適用しません。以下のフレームは UltraHD 422 シーケンスで撮影されたものです。調整前のバージョンは、とても暗く木々や葉は不鮮明に見えます。調整後のバージョンでは、非常に多くの情報を画像から引き出せています。ポスト時に暗部を適切に持ち上げることでシーンの緻密な調整を行えました。
ProRes® ワークフロー
ProRes 444 / ProRes 422 ワークフローに対応する CIONは、ファイルのフォーマットやサイズを簡単に管理することができ、高品質なイメージキャプチャを可能にします。Pak Dock によってフッテージをローカルメディアストレージに高速転送し、トランスコードなしで様々なノンリニア編集システムや選択したフィニッシングツールに直接伝送します。ネイティブファイルレコーディングにより、最高の画像品質を維持しながらポストプロダクションからポストへと受け渡されます。
AJA Raw 外部レコーダー対応
CION は、カメラのリア部分にある Thunderbolt™ コネクタと 、AJA の無料ソフトウェア AJA CamXchange と Thunderbolt 対応の迅速な RAID およびラップトップを利用して、最大 4K 30fps の AJA Raw 出力、キャプチャを容易に実現します。 これは、複雑なキーショットのために多くのポストプロダクション処理を必要とするスタジオ環境に最適です。
30fps AJA Raw ワークフロー
CION は、カメラのリア部分にある Thunderbolt™ コネクタから出力される最大 4K 30 fps の AJA Raw データを AJA CamXchange ソフトウェア、Thunderbolt 対応の高速 RAID、ラップトップコンピューターを使用することで容易に収録できます。 これは多くのポストプロダクション処理をスタジオ環境で必要とする複雑な撮影には最適です。
60fps AJA Raw ワークフロー
CION は、12-bit のフル 4K ProRes 4444 エンコーディングを行い、Pak Media に収録することが可能です。また、無償で提供される AJA のソフトウェア AJA Control Room と高速な RAID ストレージの使用により、AJA Raw 出力を収録することもできます。
AJA Io® 4K を使用して、SDI で最大 4K 60fps の AJA Raw データを収録することにより、どんなに厳しいグレードやビジュアル FX にも対応できる非常に優れたポストプロダクション品質を実現します。
120fps AJA Raw ワークフロー
他に類のない強力な機能を搭載した AJA KONA® 4 を使用すれば、4系統の 3G-SDI 出力で最大 4K 120fps の性能を発揮でき、AJA Control Room から、映画のように魅力的で美しく、きめ細かなスローモーションを生み出すこともできます。
CION v1.3 イメージリール
このリールは NAB 2016 にて発表を行った新しい CION のファームウェア v1.3 で撮影されたものです。ファームウェア v1.3 では、ハイライトの扱いと暗部のディテールを改善しています。それぞれの CION ガンマモードの名称を機能に即してより分かりやすくなるよう変更しました。UltraHD ProRes 4444 でイメージキャプチャ、編集およびグレーディングした映像を HD でエンコードし Vimeo で公開しています。
Science of the Beautiful
CION の開発に対する AJA のアプローチは、外見の美しさとその考え抜かれた人間工学的なスタイルだけではありません。 画像処理も十分に考慮されており、どのような環境でも正確な色精度を実現します。 CION は最大 4K 12bit 444 で画像を収録できるため、幅広いダイナミックレンジと優れたラチチュードをポストプロダクションのフィニッシングに提供します。 必要なポストプロダクション処理を最小限に抑えるため、CION では直観的で分かりやすいメニューシステムと操作方法を採用しており、収録された画像の制御を非常に柔軟に行うことができます。 Exposure Index (露光指数) メニューではさまざまな種類のガンマカーブが利用できるため、シーンに合ったハイライトやシャドウを適用できます。 シーンにふさわしい基準値を提供するWhite Balance(ホワイトバランス)メニューからは、色温度が選択できます。 また、CION の操作側にある「WB」ボタンを 3 秒間押せばあらゆるシーンのホワイトバランスが自動で調整できます。 より正確なカラーコントロールが求められる撮影現場では、彩度と色補正のメ ニューオプションを使って、それぞれ調整することができます。 この追加機能により、ポストプロダクション (特に放送に向けて迅速な作業が求められる締切りの厳しいプロジェクトなど) における貴重な時間を節約でき、光が変化する厳しい環境にも対応することが可能になります。
PL レンズマウント
映画やプロダクションカメラの業界標準であり、 世界で幅広く使用されている PL レンズマウントを採用しています。また、CION のレンズマウントは取り外し可能なため、様々なサードパーティが提供するクリエイティブな各種オプションを幅広く利用できます。
光学ローパスフィルターと
赤外線カットフィルター
OLPF (光学ローパスフィルター) 搭載により、モアレを軽減するだけでなく、細部まで鮮明な画像を実現します。また、赤外線カットフィルターによって余計な光波長をブロックすることで、画像内に高品質なカラーを生み出します。
センサー
CION は、電子グローバルシャッターと12ストップのダイナミックレンジを含む、4K APS-C サイズ CMOS センサーを搭載しています。センサーイメージ領域は Super 35mm 用に設計されたレンズでカバーされ、グローバルシャッターによってローリングシャッターベースのセンサーに関連する短所が改善されます。
収録フォーマット
CIONでは4K (4096×2160)、UltraHD (3840×2160)、 2K (2048×1080)、HD (1920×1080) での収録が行えます。2K や HD はフル 4K センサーからハードウェアスケーリングされるため、オーバーサンプリングされた美しいイメージが実現し、任意の解像度でレンズ焦点距離も維持されます。最高で 50/60 fps のフレームレートに対応します (フル 4K : 4096×2160 解像度でも同様)。また、最大 4K 120 fps の AJA Raw データを出力することも可能です。
AJA Pak Media
実績ある AJA 製 SSD ベースの Pak ストレージを 採用しており、直接カメラに取り付けられます。 Pak 256 (256GB)、Pak 512 (512GB)、Pak 1000 (1TB) では、ProRes 4444、ProRes 422 (HQ)、ProRes 422、 ProRes 422 (LT)、ProRes 422 (Proxy) を収録できます。別売りの AJA Pak Dock を利用すれば、高速なThunderbolt™ または USB 3.0 によって映像素材を高速に転送できます。
マウンティング
アルミニウム製のチーズプレートはシャーシの上下 どちらにも適合するため、AJA 製やサードパーティ製アクセサリーを簡単に取り付けられます。また、標準的なサイズのねじ穴を採用しているため、互換性にも優れています。
扱いやすい接続配置
CION の考え抜かれた設計により、現場での制作でもスタジオでの制作でも簡単に操作できます。セットアップと操作は直観的でわかりやすくなっているため、戸惑うことはありません。より複雑な制作現場においても、カメラオペレータとカメラアシスタント、デジタル画像処理技術者は競合することなく CION とやり取りできます。
このような場合、カメラオペレータがフレーミングに 1つのモニター出力を使い、カメラアシスタントが別のモニター出力を使用してフォーカスを判断し、デジタル画像処理技術者がもう 1つのモニター出力と Web UI を使用してユニットを設定することができます。
接続性と設定
CION のリア部分にある LAN ポートにより、現場でもスタジオでもさまざまなコントロールが可能になります。すべての機能が Web ブラウザからリモートコントロールでき、専用のソフトウェアを必要としません。簡単なセットアップでカメラに IP ア ドレスを割り当て、Ethernet ケーブルを接続するだけで、あらゆるプラットフォームのラップトップに接続でき、Web ブラウザを使ってカメラとの通信が直接行えます。
また、リモートコントロールや複数のカメラを使った状況にも対応できるようにビデオフィードも用意されています。Apple AirMac など標準の Wi-Fi アクセスポイントを使用すれば、複数のカメラを使ったワイヤレスコントロールが簡単に実現できます。
トータルカメラコントロール
カメラのパラメーターは、ニーズに合わせてすべて調整することができます。ブラウザのサイドバーにある該当セクションをクリックするか、カメラのウィンドウ内でボタンを使って操作 できます。どちらの方法でも同様に調整が行えます。各セクションで利用可能なオプションは明確に表示されており、どの段階でも直感的なナビゲーションを可能にします。
プリセットを一元管理
調整を終えたら、それをプリセットとして保存できるため、必要な時にプリセットを即座に読み込み、利用できます。保存したプリセットは、Ethernet スイッチを介してリンクされた他の CION に展開することも可能です。最大で 20 件のプリセットを保存できるため、撮影しながら高度な柔軟性と時間の節約が実現できます。
洗練された操作機能
すべてのインターフェースコントロールは、オペレーターが簡単に操作できるように、カメラ側面に外向きに取り付けられています。メニュー構造自体はすっきりと簡潔で、煩わしいサブメニュー類はありません。しっかりとした作りの選択ノブを回すと、すぐに変更内容が反映されるため、確認しながら設定の調整が行えます。
統合されている確認モニターでは、メニュー情報を表示できるだけでなく、映像のリアルタイム プレビューも可能であるため、独立して操作を行うことができます。
簡単で正確なオーディオ モニタリングができるように、LED VU メーターが配置されています。各オーディオ チャンネルには制御ノブがあり、入力レベルを調整できます。また、ヘッドフォンモニタリング出力とヘッドフォン音量制御ノブもあります。
撮影現場でのバックアップとモニタリングワークフロー
CION には、4K/UltraHD から 2K/HD へのハードウェアダウンコンバート機能など、4K/UltraHD や 2K/HD 収録の撮影現場でも他に類を見ないモニタリングオプションが用意されています。CION の出力は全て同時に出力されるため、解像度に関係なく、あらゆるシチュエーションで最高の柔軟性を発揮します。4K または UltraHD で作業する場合は、3G-SDI ×4 および HDMI を介して 2系統の 4K 出力を可能にし、3G-SDI ×2 および HDMI を介して 3系統のダウンコンバート専用の出力も利用できます。 HD または 2K で作業する場合には、全ての出力系統がそのまま利用できるため、最大 8系統の出力が撮影現場で可能となります。
また、カメラ内蔵のモニターでも収録中の映像を確認することもできます。 頑丈で堅牢な形の AJA Pak Dock と Pak Media は、フィールドでの使用に耐えられるように設計されており、AJA Pak Media はむき出しの SSD ドライブとは異なり、マルチ挿入対応コネクタを備えています。 LAN コネクタで CIONに 接続すると、メディアの残量など現在使用中の Pak の情報がリアルタイムで表示されます。また、Thunderbolt 対応の RAID ストレージドライブを使用すると、撮影しながら素早く Pak Media のバックアップを取ることができます。Pak Media は CFast や XQD メディアに比べ、低い GB 単価でより多くの容量を提供します。
マルチカメラ制御
マルチカム撮影で CION を使用する場合は、Ethernet スイッチ、LAN ケーブル、ノート PC のシンプルな構成で簡単に行えます。Web UI により、複数の CION を個別にセットアップすることが可能です。 また、各カメラに名前を付けることや、AJA 独自のギャングレコーディング機能を使用して Web ブラウザ内からまとめてカメラを制御することもできます。
Web UI では、各 CION で使用されている Pak Media の容量をリアルタイムで監視することも可能です。ファイル命名オプションには、CION のメニューから簡単にアクセスできます。また、クリップのカスタム名を作成するオプションもあります。
世界を広げる
あらゆる組み合わせを可能にするオープンな設計
このオープンなシステムにより、屋内でも屋外でもあらゆる撮影環境に適応するすばらしい柔軟性が実現されます。肩乗せから三脚あるいは台車からクレーンまで、CION はあらゆる状況で使用できます。また、世界屈指のアクセサリーメーカー各社が、CION 専用のアクセサリーを提供しています。
レンズ
CION には標準的な焦点距離とズームオプションを幅広く備えた PL マウントレンズが装着可能です。現在、4K 解像度の需要に応えるため、多くの製造業者が新デザインや改良デザインのレンズを次々と発売しています。 PL マウントシステムは最高品質の制作環境において、確立されているため、 ユーザーは制作ニーズに適したレンズを選択し、CION で使用できます。 また、CION のレンズマウントは簡単に取り外しできるように設計されており、 ニーズに合わせてさらに幅広いレンズシステムが選べます。
サードパーティからは Canon EF/FD、Nikon F/G、Leica M、ARRI Bayonet、Panavision、B4 ENG マウントのレンズが容易に使用できる各種オプションも提供されています。CIONは、他のどの 4K/UltraHD カメラシステムよりも優れたレンズの互換性を実現します。
電子ビューファインダー
オープンシステムアプローチにより、ユーザーは幅広い電子ビューファインダー から用途に合ったものを選択し、CION の HDMI または 3G-SDI 経由でダイレクトに接続できます。利便性を考慮し、カメラのフロント部分にはモニタリング専用の出力も用意されています。フロント部分には多くの電子ビューファインダーに使用できる便利な電源コネクタも装備されています。
モニタリング
他に類を見ないモニタリングオプションを備えた CION は、撮影現場で大活躍します。フロント部分の 3G-SDI と HDMI モニタリング出力に加え、リア部分の 3G-SDI と HDMI 出力もモニタリングに使用できます。 4K や UltraHD のモニタリングは、4系統の 3G-SDI メイン出力とリア部分の HDMI 出力で実行できます。CION はモニタリングを必要とするあらゆる人にリアルタイムで映像を確認できるように設定することが可能です。
マイク
CION にはバランスドアナログオーディオ XRL 入力が 2系統用意されているため、プロフェッショナル向けの幅広いオーディオ製品に対応します。 ショットガンマイクをトップハンドルのコールドシューに取り付けたり、長いケーブルを走らせて外部ミキサーから CION に接続することもできます。 mic/line やファントム電源への切替スイッチにより、どのようなオーディオ機材にも対応することが可能です。
ロッドとカメラリグ
カメラのトップとボトム部分にある取り外し可能なチーズプレートにより、 アクセサリーの取り付けが簡単に行えます。ボトム部分のチーズ プレートには、1/4-20 と 3/8-16 のねじ穴があり、例えば AJA 製のトップハンドルは、1/4-20 のねじでトップ部分のチーズ プレートに取り付けられます。 標準的な15mm ロッドをベースとする CIONのトップハンドルは、サードパーティ製アクセサリー にも対応するため、制限なく自由に構成が行えるようになっています。
また、カメラの両側にある標準サイズのロゼットにより、ハンドルやグリップを 簡単且つ確実に取り付けることができます。CION は、豊富なアクセサリー類を非常に簡単に取り付けられるように設計されているため、より強化された撮影を体験できるでしょう。
ポストプロダクション
CION は、4K/UltraHD のポスト作業をこれまでにない簡単さと速さで実現します。 ネイティブコーデックで処理することで、素早く編集作業に取り掛かれるだけでなく、品質に妥協することなく、レスポンシブな再生も実現できます。Apple ProRes は非常に扱いやすいファイルサイズで、 最高の画質を実現します。
最新の Apple Mac Pro と AJA Io 4K を組み合わせて、CION の Apple ProRes ファイルを扱うと、4K や UltraHD でさえスムーズに編集できます。CION は、59.94fps の素材を 23.98fps にコンフォームした状態で提供できるため、ポストプロセスを行わなくてもタイムラインですぐに映画のようなスローモーションを実現できます。