HDR Image Analyzer (生産終了品)
HDR 波形、ヒストグラム、ベクトルスコープモニタリング
HDR Image Analyzer は、HLG、PQ そして Rec.2020 を含む最新の HDR 規格を効果的に分析する包括的なツールを提供します。4K/UltraHD/2K/HD コンテンツをリアルタイムに扱える便利な 1RU のデバイスです。
Colorfront 社との協業によって開発された AJA HDR Image Analyzer には、様々なカメラの Log フォーマットから SDR (REC 709)、PQ (ST 2084)、HLG まで入力可能です。また BT.2020 や従来の BT.709 の色域にも対応しています。卓越した AJA のハードウェア技術と、4 系統の 3G-SDI 入出力、DisplayPort 接続により、高い安定性と性能を保証します。
あらゆる状況で使用するために特別に設計された 1RU のフォームファクターは、様々な環境に適応します。HDR 制作やマスタリングに求められる安定性や予測可能性を提供します。
製品概要
HDR Analyzer による HDR モニタリング
HDR 制作では、撮影時のカメラから最終的な視聴者が見るディスプレイまで、製作者の美意識に追従するために、処理のすべての段階でモニタリングと分析が行える、確実で予測可能なツールが求められています。
HDR Image Analyzer は HDR 素材のキャプチャ、転送、配信の際、技術選択の制御を完全に行えることを保証します。
HDR Image Analyzer は以下の業務で強力な監視・分析能力を発揮します。
- ライブプロダクション
- DIT パイプライン
- 放送局のモニタリング
- ポストプロダクション
- QC (クオリティコントロール)
- 最終 HDR マスタリング
AJA HDR Image Analyzer: カラリスト Samuel Bilodeau 氏に聞く優れた機能とは
AJA HDR Image Analyzer を重宝している Mystery Box 社のカラリスト Samuel Bilodeau 氏が、実用的な見解を紹介します。撮影現場やポストプロダクションでの経験を通して、HDR Image Analyzer の気に入っている機能や、HDR Image Analyer が Mystery Box 社の一連のワークフローに必要不可欠な理由についてお話しします。
対応入力 : カメラから HDR/SDR
最近のカメラはダイナミックレンジが広いため潜在的に HDR を扱えます。ライブイベント、収録、放送では、HDR 配信に利用されるダイナミックレンジと色域の出力を監視することは非常に大切です。
主要なカメラの Log フォーマットだけでなく、様々なソースの SDR、HLG、PQ モニタリングに対応したことで、HDR Image Analyzer は、難なく HDR のモニタリングが行えます。HDR Image Analyzer に搭載された幅広い分析ツールとタイムコードスタンプを利用した自動エラーログ機能により、確実に求める最終結果が制作できます。
対応カメラ
- ARRI®
- Canon®
- Panasonic®
- RED®
- Sony®
色域
- BT.2020
- BT.709
入力ダイナミックレンジ
- SDR (REC 709)
- PQ (ST 2084)
- HLG
ビデオ I/O
- 4 x 3G-SDI I/O 最大 4K/UltraHD 60P
- SDI 自動信号検出
- UI 用 DisplayPort、最大 UltraHD 60p
HDR 分析ツール
HDR Image Analyzer のツールセットには、波形、ヒストグラム、ベクトルスコープモニターに加え、基本的なイメージ分析機能も多数含まれています。Nit 明暗レベルメーター、色域外カラー確認モード、エラーログ機能、ピクセルピッカー、フレーム記憶と画面分割、ラインモード、オーディオフェイズメーターなどです。HDR Image Analyzer は、ARRI®、Canon®、Panasonic®、RED®、Sony® といった主要なカメラのカラースペースも扱えます。
- 波形
- ヒストグラム
- ベクトルスコープ
- 色域
- Nit 明暗レベル
- タイムコードを利用したファイルベースのエラーログ
- 高度なピクセルピッカーによるデータ分析
- 誤差許容範囲を使用して、色域外と輝度範囲外を高度に検出
主要なツールと詳細なインターフェース
(画像クリックで拡大)
カラースペース
数種類のカラースペースを分析に利用可能です。709、P3、XYZ そして 2020 だけでなく、カメラ固有のカラースペースも利用できます。
HDR Image Analyzer はまた、自動 HDR モード変換により、可能な場合には自動的に HDR カラースペースに変更できます。
疑似カラー – 色域警告
色域外警告モードを使用すると、問題を抱えた画像のどの部分に原因があるのかはっきりと視覚化できます。その結果は、QC の必要に応じてログファイルに自動的に保存することができます。
ログ
HDR Image Analyzer は、HDR イベントが P3 で認められた色域や明度から外れていないか検出できます。そして、ログファイルと画面にタイムスタンプ入りでログを残せます。ログファイルは、必要なときにチーム内で共有できるようにまとめられます。
ワークフロー
HDR Image Analyzer の使い方はシンプルです。
ソースを4 系統の 3G-SDI 入力に接続し、 4 系統の 3G-SDI からループスルー出力し、モニタまたは別の用途で利用することができます。
DisplayPort 端子から UltraHD ディスプレイ (最大 60p) に接続すると、フッテージも HDR Image Analyzer のインターフェースも最適に視聴できます。DisplayPort から HDMI 接続の HDR モニターに接続するには、DisplayPort から HDMI に変換するアダプターが必要です。
拡張機能
高解像度の映像に相応しい高解像度のインターフェースによって、HDR 向け素材としての美的要素に適うかどうか注視しやすくなります。HDR Image Analyzer では、自然本来の映像が得られます。そして、非常に細かな細部に磨きをかけることで、素材の正確な分析が行えます。
- 本来の解像度で映像を表示できる、高品質で非常に正確な UltraHD ユーザーインターフェース
- ラインモード : 水平線上または垂直線上の特定の箇所に照準を合わせます
- 静止画の保存
- 色域外、輝度、カラーモードの不一致、オーディオレベル、波形メーター
業界最高水準のサポート
業界で最高水準だと認識されている AJA のテクニカルサポートを、すべての AJA ユーザーが受けられます。導入、設定、操作、技術的な課題など、あらゆる場面で AJA にサポートを仰げます。
HDR Image Analyzer には 3 年間の国際保証が設けられています。