Mystery Box 社、AJA HDR Image Analyzer で高精度な HDR 制作、マスタリングを実現

Mystery Box 950px User Story

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米国時間 2018 年 12 月 17 日 発表

Mystery Box 社の視覚表現とコンテンツ制作に関わる専門チームは、映画、ドキュメンタリー、テレビ、コマーシャル、ミュージックビデオ、ウェブ番組、コーポレートプロジェクトの制作を請け負っています。制作作業には、4K/8K 制作、HDR でのフィニッシング、世界中の美しい映像素材の記録が含まれます。

Mystery Box 初の HDR プロジェクトの 1 つは、2016 年の CES で発表された LG 社の HDR 対応 OLED TV の新製品向けに行った NASA の素材のマスタリングでした。このプロジェクトでは、同製品のディスプレイ性能を正確に披露する必要がありました。現在、Mystery Box は Dolby Vision (DV) の認定を受け、ハイエンドな HDR のグレーディングサービスを提供しています。従来の SDR よりも正確に、人間の目で見た時に近い状態を再現できる没入型の視聴体験を創造しています。

Mystery Box は、HDR を扱うプロダクションが抱える多くの一般的な課題を解決するために AJA HDR Image Analyzer を採用しました。Colorfront 社との協業によって開発された本製品は 、HDR 波形、ヒストグラム、ベクトルスコープのモニタリングおよび分析が行える高性能なソリューションです。HDR Image Analyzer は、Mystery Box 社のユタ州オフィスチームのポストプロダクションワークフローに統合されました。HDR Image Analyzer の堅牢なツールセットは、4K/UltraHD/2K/HD 映像のカラーグレード結果を最高水準の精度で評価、分析します。

Mystery Box 社のテクノロジーおよびポストプロダクション部門の責任者、Samuel Bilodeau 氏は以下のように述べています。

「私たちは極めて正確な精度で HDR の厳格なカラーコレクションに対応できるソリューションを必要としていました。HDR Image Analyzer は、ピクセル単位で色と輝度を綿密に確認できるので、色合いに対して一貫した視点が保てます。創造的かつ正確に、中間色や反射光を調整できるのです。人間の脳は画像を見た際に、暗部を他の部分とは異なった方法で認識していますが、HDR Image Analyzer を使えば、すべてのカラーデータを正確に表示させて、どう調整すれば壮観な画に仕上がるのか正しく判断できます。

HDR を扱っていると、誤って P3 の許容範囲外の色域にはみ出てしまったり、ディスプレイが扱える範囲の輝度から外れてしまったりする事故が簡単に起きてしまいます。HDR Image Analyzer は、こういった操作エラーにも気づかせてくれるので、安心して納品できます。その映像はどのディスプレイでも意図した画と同じ状態で表示されるでしょう。HDR のカラーグレーディングだけでなく、いつでもリアルタイムに HDR を出力するツールとしても欠かせません。」

Bilodeau 氏に最も恩恵をもたらした HDR Image Analyzer の特徴は、あらゆる主要なカメラログ入力への互換性と、カラースペースの扱いに適したベクトルスコープモニタリング機能や新しいガマットスコープ機能などの万能なツールセットでした。

Bilodeau 氏は以下のように述べています。

「HDR Image Analyzer は、映像に加えるべき詳細な処理と、それが HDR でどのような結果を示すかについて、知識と洞察を表出させます。この深みには従来のビデオスコープでは触れられません。」

Mystery Box は、1 台の HDR Image Analyzer を 12G SDI のビデオネットワークの中央に配置しています。このビデオネットワークには AJA のミニコンバーター 12GM も採用されていて、12G で伝送される 4K 60p 信号を 4 本の 3G-SDI で入力するために分配しています。また、HDMI を 12G に変換する AJA のミニコンバーター HA5-12G により、HDR Image Analyzer の出力を SDI に戻し、執務スペースやグレーディングブースなど、社内のあらゆる場所に設置されている UltraHD ディスプレイに伝送しています。

「この構成により、どんなグレーディング環境になっても HDR Image Analyzer を柔軟に活用でき、非常に役に立っています。」

最近、海外で撮影されたフッテージ (映像素材) を分析する際には、Bilodeau 氏は HDR Image Analyzer のリアルタイムツールを活用してカラーグレード結果を即座にフィードバックし、シームレスな調整が行えました。HDR Image Analyzer はあらゆる主要なカメラログデータに対応し、インターフェイスも分かりやすいため、撮影現場で DIT や撮影監督が波長からそのシーンのダイナミックレンジの状態を理解するのに役立っています。

Bilodeau 氏はガマットツールについて、広範なマスタカラースペースに求められる画像はどのようなものなのか簡単に定義できる必須機能だと挙げています。ピークハイライトツールについては、全体の明度とその最大値を NIT レベルで素早く確認できると述べています。

Mystery Box は、HDR Image Analyzer をプロダクションパイプライン全体の至るところで使用していますが、分析モードとカラースペースの色の組み合わせに簡単にアクセスできるようにカスタムして設定したため、既存のツールを置き換える必要はありませんでした。LUT 変換機能を使えば、制作チームは最終的な HDR のグレーディング結果が SDR のディスプレイ上にどのように映るのか確認できます。さらに必要に応じてリアルタイムで追加でカラーグレードの調整も行えます。

Bilodeau 氏は最後に以下のように述べています。

「HDR Image Analyzer を使えば、映像の色や明るさにどのように手を加えたら良いか総合的な理解が広がります。これは他の方法では成し得ません。」

HDR Image Analyzer について

HDR Image Analyzer 12g Monitor 1

HDR Image Analyzer は、HLG、PQ、Rec.2020 などの最新 HDR 規格を効果的に分析する数多くの包括的なツールを提供します。4K/UltraHD/2K/HD コンテンツをリアルタイムに扱える便利な 1RU のデバイスです。Colorfront 社との協業によって開発された AJA HDR Image Analyzer は、カメラ Log フォーマット、SDR (REC 709)、PQ (ST 2084)、HLG を含むあらゆる入力に対応しています。また、色域は HDR 向けの BT.2020 や従来の BT.709 にも対応しています。卓越した AJA のハードウェア技術と、4 系統の 3G-SDI 入出力、DisplayPort 接続により、高い安定性と性能を保証します。

www.aja-jp.com/products/hdr-image-analyzers

AJA Video Systems について

1993 年の創業以来、AJA Video Systems 社はプロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質でコスト効率の高いデジタルビデオ製品を供給する、ビデオインターフェイスや変換ソリューションの大手メーカーです。 AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、AJA Video Systems 社のウェブサイトをご覧ください。

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当資料は、現地時間 2018 年 12 月 17 日にメーカー発表されたプレスリリースの抄訳版です。

メーカーリリース原文 : https://www.aja.com/news/user-stories/479

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