Ki Pro Quad (生産終了品)
4K/UltraHD/2K/HD ソリッド ステート レコーダー
Ki Pro Quad は、4K/UltraHD/2K/HD ワークフローに役立つ効率的な Apple ProRes のキャプチャーおよび再生が可能なファイルベース収録および再生機能をコンパクトなボディに統合した製品で、さまざまなカメラに直接取り付けられます。
Ki Pro Quad には 4K プロダクションでの主要なニーズに答える機能が集約されています。効率的で画質も保持される編集向きの 4K Apple ProRes ファイルでのキャプチャー、そして 4K 出力と同時にリアルタイムでダウンコンバージョンされた HD モニター出力も可能です。HD および 2K 解像度での制作時には フル 4:4:4: または 4:2:2 の品質で運用しつつ、必要な時には Ki Pro Quad を 4K 収録モードに切り替えることができます。Ki Pro Quad は今日および将来に亘って、ポータブルな収録/再生のニーズに答えます。
Ki Pro Quad 概要
扱いやすい 4K ワークフロー
Ki Pro Quad の機能は、主に 4K 制作のニーズとして注目されています。本体内にすぐに編集可能な 4K Apple ProRes ファイルを作成しながら、同時に 4K 出力や HD モニター出力、さらには Thunderbolt 対応のコンピュータやストレージシステムへダイレクトに接続して RAW データを記録することもできます。Ki Pro Quad は、元の品質を保ちながら、高画質且つ低容量のファイルサイズで 4K 収録可能なレコーダーとして、日々高まってきている 4K コンテンツの需要に対応します。
今は HD で、そして必要な時に 4K へ
HD および 2K の解像度でも 4:2:2 および 4:4:4 収録に対応します。4K から 2K/HD へリアルタイムでスケーリングします。ファイル サイズが大きくならないように 4K で撮影して 2K で収録しても、上映品質の画質で作業できます。HDMI 出力は、民生用の HD モニターにも接続することが可能です。Ki Pro Quad は今だけでなく将来のニーズにも対応できます。
パワフル
リアルタイムで高品質の RAW ディベイヤー、4K 解像度の Apple ProRes ファイルへの直接収録、4K から HD へのリアルタイム スケーリングなど、新しいハードウェア ベースの機能が満載です。コンパクトなパッケージでこのような高度機能を実現できるのは AJA だけです。
手頃な価格
Ki Pro Quad は、他の 4K レコーダーよりもかなり低価格ですが、4K プロダクションの需要に見合ったパワーと機能だけでなく、どの価格帯のレコーダーでも提供されていない機能を実現しています。
使いやすい
Ki Pro Quad は、他の Ki Pro ファミリーを成功に導いた実績ある技術により、高品質で低帯域、最大 4K 解像度の ProRes ファイルを作成します。このファイルは、AJA の Pack Dock SSD メディア リーダーを介して簡単に Thunderbolt または USB 3.0 が使えるコンピューターに転送できます。解像度は異なるかもしれませんが、プロセスは同じです。リモート コントロール、自動化、使いやすさやマウンティング オプションなど、Ki Pro Mini と同じ機能を備えているため、ほぼシームレスに Ki Pro Quad に移行できます。
Ki Protect
Ki Pro Quad は Ki Protect に対応しています。この機能は、メディアドライブが予期せず取り外されたり、収録中に電源が落ちたりした場合にデータを正常に保つのに役立ちます。Ki Protect は、レコードボタンが押された際、映像、音声、タイムコード用の保存スペースが予め自動的にメディアドライブに割り当てられます。
収録中、ファイルのヘッダーは絶え間なくアップデートされ常に新しいデータが書き込まれるので、操作が予期せず中断された際、データの消失を最小限に留めることができます。フレームは保存やリカバリーが行える状態で保存されるので、より安心してオンセットやスタジオで収録を行えます。
4K と HD モニタリング
4K の解像度では、焦点や露出の確認が必要です。これを確認する唯一の方法は、完全で適正な 4K モニタリングを使用することです。Ki Pro Quad では、フル解像度出力を 4K モニターに送信し、リアルタイムの品質チェックを現場で実行することができます。さらにリアルタイム ハードウェア スケーリングにより、民生用およびプロフェッショナル向けの HD モニターに表示する高品質な HD-SDI および HDMI 出力が生成されるため、モニタリング環境を増やすことが可能です。
RAW データのサポート
RAW データは、すべての画像フォーマットを生成することが可能なソースデータです。これは、カメラのネガフィルムに相当します。Thunderbolt™ は、適切に構成されたドライブアレイにケーブル 1 本で RAW データを記録するための帯域幅を提供します。リアルタイムディベイヤーによる 4K ProRes ファイルの記録と同時に RAW データのパススルーも可能にします。
オンボードで信頼のあるモニタリング
Ki Pro Quad では、画面とすべてのユーザー コントロールが同じ側面にあるため、Ki Pro Quad が他の装置と一緒にカメラに取り付けられていても画面とコントロールすべてに手が届くようになっています。これにより、設定メニューだけでなく、入力信号もすぐに参照できます。Ki Pro Quad では、現在のステータスの他、すべての設定情報が備え付けのディスプレイに表示されます。
カメラに直接取り付けられるほどコンパクト
4K カメラは、もはや巨大な機械ではありません。HD カメラと同じように移動性が高く、またそれに見合った収録装置が必要です。Ki Pro Quad は、AJA Ki Pro Mini と側面の寸法が同じであるため、Mini マウンティング プレートといった同じマウンティング アクセサリを使って Ki Pro Quad をカメラ、レール、または必要に応じてあらゆるものに取り付けることができます。
技術仕様
ビデオフォーマット
- (4K) 4096 x 2160PsF 23.98, 24, 25*, 29.97*
- (4K) 4096 x 2160p 23.98, 24, 25, 29.97, 50**, 59.94**
- (UltraHD) 3840 x 2160PsF 23.98, 24, 25*, 29.97*
- (UltraHD) 3840 x 2160p 23.98, 24, 25, 29.97, 50**, 59.94**
- (2K) 2048 x 1080PsF 23.98, 24, 25*, 29.97*
- (2K) 2048 x 1080p 23.98, 24, 25, 29.97, 50, 59.94
- (HD) 1080i 25, 29.97, 30
- (HD) 1080PsF 23.98, 24, 25*, 29.97*
- (HD) 1080p 23.98, 24, 25, 29.97, 50, 59.94
- (HD) 720p 23.98*, 25*, 29.97*, 50, 59.94, 60
- *注 : 有効なカメラソースおよび Type (タイプ) >PsF の選択が必要となります。
- **注 : **印がついているフォーマットは入力パススルーのみサポートされ収録を行うことはできません。
コーデックのサポート
- Apple ProRes 422
- Apple ProRes 422 (HQ)
- Apple ProRes 422 (LT)
- Apple ProRes 422 (Proxy)
- Apple ProRes 4444
収録時間の目安
リムーバブルストレージ
- スロット x 2、AJA Pak SSD メディア
- 注 : Ki Pro Quad で対応しているメディアフォーマット形式は、HFS+ のみとなります。
デジタルビデオ入力
- 3G/HD-SDI x 4、SMPTE-292/296/424、10-bit (12-bit 入力に対応)
- 4K または Ultra HD 4:2:2 または 4:4:4 (BNC x 4)
- Dual Link 4:2:2、4:4:4 または Canon Raw (BNC x 2)
- Single Link 4:2:2、4:4:4 または Canon Raw (BNC x 1)
- 1D LUT サポート
デジタルビデオ出力
- 3G/HD-SDI x 4、SMPTE-292/296/424、10-bit
- 4K または Ultra HD 4:2:2 または 4:4:4 (BNC x 4)
- Dual Link 4:2:2 または 4:4:4 (BNC x 2)
- Single Link 4:2:2 または 4:4:4 (BNC x 1)
- HD SDI モニター出力 (最大 2K (2048x1080) 4:2:2 に対応) x 1
- HDMI v1.4 モニター出力 x 1
- 1D LUT サポート
デジタルオーディオ入力
- 8 チャンネル、24-bit SDI エンベデッドオーディオ、48kHz サンプルレート、同期
アナログオーディオ入力
- 2 チャンネル、24-bit A/D アナログオーディオ、48kHz サンプルレート、バランスド (XLR x 2)
- 入力レベル:ライン、マイク、マイク + ファンタム 48Vdc
- +24dbu フル スケール デジタル
- +/- 0.2dB 20Hz ~ 20kHz 周波数応答
デジタルオーディオ出力
- 8 チャンネル、24-bit SDI エンベデッドオーディオ、48kHz サンプル レート、同期
- 8 チャンネル、24-bit HDMI エンベデッドオーディオ、48kHz サンプルレート、同期
アナログオーディオ出力
- ステレオ アンバランスド ヘッドフォン ジャック (Mini TRS x 1)
タイムコード
- SDI RP188/SMPTE 12M による SDI BNC
- LTC 入力 (BNC x 1)
リファレンス入力
- アナログ ブラックバースト (1V) またはコンポジット シンク (2V または 4V)
ネットワークインターフェース
- 10/100/1000 Ethernet (RJ-45)
- リモート コントロールのためのエンベデッド ウェブサーバー
ユーザーインターフェース
- 320x240 LCD ディスプレイおよび 14 個の専用操作ボタン
サイズ (W x D x H)
- 115.57mm x 72.39mm x 149.606mm (4.55 インチ x 2.85 インチ x 5.89 インチ)
電源
- 100-240 VAC 50/60 Hz, 12-18Vdc 4-pin XLR, 最大 5A, 通常 31.2-35.5W ; 最大 41.5W
環境
- 動作温度 : 0℃ から 40℃ (32°F から 104°F)
- ストレージ温度 : -40℃ から 60℃ (-40°F から 140°F)
- 相対湿度 : 10% から 90% (結露なきこと)
- 動作高度 : 3,000m 未満 (10,000ft 未満)
付属品
- Monitor Hood x 1
- Monitor Hood 取付ネジ x 2
- 電源アダプタ + 電源ケーブル x 各1
- 保証書
オプション
- Pak Media (256GB, 512GB, 1TB)
- Pak Dock
- Pak-Adapt-CFast
- マウンティングプレート
- デスクトップスタンド
- ロッドアクセサリープレート
※本製品は RoHs 対応製品です。
オプション
オプション製品
Pak Dock
外付けの SSD リーダー "Pak Dock" は、Thunderbolt™ および USB 3.0 接続が可能なため、メディアをホストコンピューターに高速転送できます。
Pak Dock 取扱説明書をダウンロード
Pak256、Pak512、Pak1000 SSD
専用の SSD (ソリッドステート・ドライブ) は、堅固な保護ケースでカバーされており、撮影現場での繰り返し使用にも耐えるように設計されています。
詳細
Pak-Adapt-CFast (生産終了品)
Pak-Adapt-CFast は対応する CFast カードを Ki Pro Ultra および Ki Pro Quad で使用できるようにします。CFast カードに Apple ProRes® ファイルの収録や転送を可能にします。
Mounting Plate
Ki Pro Quad は、Ki Pro Mini と側面の寸法が同じであるため、両方のモデルで Mini マウンティング プレートのようなオプションを使用できます。 このプレートを使うと、サードパーティー製のデバイスを Ki Pro Quad に付けることが可能になります。
プレートは、Ki Pro Quad 本体に4つのネジで取り付けることができ、 左右どちら側でも、また両側にも取り付けることができます。 プレートにはネジ穴が沢山あるので、サードパーティー製のバッテリープレート、ホットシュー アダプターや他のアプリケーションを Ki Pro Quad に付けることが可能です。
Desktop Stand
このスタンドは机や棚などの平面上で、Ki Pro Quad をしっかりと直立させることができます。 電源と Ki Pro Quad を簡単に接続する直角電源ケーブルが付いています。
また、Ki Pro Mini の OS にはシンプルなメニュー構造が採用されているため、操作が容易です。また、メニューのパラメータは明確で分かりやすい言葉で表示されます。
Rod Accessory Plate
このオプションは Ki Pro Mini と共通でお使いいただくことができます。Mini マウンティング プレート(別売)と併せて使用することで、お手持ちの 15mm ロッド アクセサリーに Ki Pro Quad を取り付けることができます。 アクセサリー プレートには、Mini マウンティング プレートに対してロッドの高さを調整するノブと、ブラケットのロッドを固定するノブがあります。
モニターフード (同梱)
直接光の下での作業用に、モニターフードが同梱されており、 Ki Pro Quad の筐体にネジで取り付けることができます。これによって、直接光が内蔵のコンフィデンス モニターに入るのを防ぎます。