Ki Pro Ultra (生産終了品)
Ki Pro Ultra は、HD LCD モニターを搭載した 4K/UltraHD/2K/HD 対応の次世代ファイルベースビデオレコーダーおよびプレイヤーです。編集しやすい Apple ProRes ファイルのキャプチャーに対応しており、最大 4K 60p に及ぶ広範囲のビデオフォーマットとフレームレートをサポートしています。また、HD 解像度での Avid DNxHD MXF ファイルのキャプチャーにも対応しています。
Ki Pro Ultra の入出力には柔軟性があり、3G-SDI、ファイバー、HDMI の各端子を備えています。そのため、高解像度・高フレームレートのワークフローにパワフルに効率よく対応可能です。
キャリーハンドルを備えているため持ち運びに適しており、ハーフラックの幅で高さ 2RU の筐体はラックマウントにも適しています。Ki Pro Ultra はあらゆるプロダクションやポストプロダクションの環境にとって最適です。
製品概要
ProRes®
422 / 444 収録
ファイルサイズを抑えながら、最大限の品質
Ki Pro Ultra は Apple ProRes 4444 を含む 5 段階の品質の Apple ProRes® で 4K/UltraHD/2K/HD の収録を行えます。つまり個々の作品に合わせて、映像の忠実さとファイルサイズを相応しいバランスで選択することが可能です。ほとんどの主要な編集システムで利用可能なネイティブのファイルフォーマットで直接収録を行える柔軟性を備えています。
次世代の UltraHD 60p / 4K 60p 収録は、AJA Pak2000 または AJA Pak1000 SSD メディアを使用することによって、Apple ProRes HQ の最高品質での実現が可能です。
Apple ProRes を活用することで、管理しやすく費用対効果の高いファイルサイズで最高画質を得られます。
Avid DNxHR によるレコーディング
Ki Pro Ultra ファームウェア v3.0 では、4K および UltraHD 解像度での MXF(OP1a) 形式の Avid コーデックでの収録が可能になりました。これにより、Avid ユーザーの方や MXF 形式でのワークフローにおいてより柔軟なオプションとしてご活用いただけます。
以下の MXF(OP1a) 形式の Avid DNxHR コーデックでは、以下のフォーマットに対応しています:
- DNxHR HQX
- DNxHR SQ
- DNxHR LB
- (4K) 4096 x 2160p 23.98, 24, 25, 29.97
- (UltraHD) 3840 x 2160p 23.98, 24, 25, 29.97
Avid DNxHD MXF によるレコーディング
Ki Pro Ultra では、HD ワークフローのために Avid MXF との互換性を提供します。DNxHD HQX (220x)、 DNxHD SQ (145) および DNxHD LB (36) コーデックの MXF (OP1a) 形式の Avid DNxHD によるレコーディングとプレイバックが可能になります。
これにより、トランスコードが不要な Avid MXF ワークフローを提供されます。
- DNxHD HQX (220x)*
- DNxHD SQ (145)*
- DNxHD LB (36)**
- (HD) 1080p 23.98, 24, 25, 29.97, 50, 59.94
- (HD) 1080i 25, 29.97
- (HD) 1080PsF 23.98, 24, 25, 29.97
- (HD) 720p 50, 59.94
*注記 : Avid DNxHD は 1080 および 720 解像度のみ対応です。
**注記 : Avid DNxHD 36 は、1080p のみ対応です。
exFAT と HFS+ に対応
Ki Pro Ultra は必要に応じて相応しいファイルシステムを選択できます。記録メディアのフォーマットは ExFAT と HFS+に対応し、Ki Pro Ultra そのものやデスクトップコンピュータで使用できる柔軟性を提供しています。幅広い OS と互換性があります。Ki Pro Ultra 向けの Pak Media は、事前にいずれかのフォーマットにされた上での注文が可能です。
Ki Protect
Ki Pro Ultra は Ki Protect に対応しています。この機能は、メディアドライブが予期せず取り外されたり、収録中に電源が落ちたりした場合にデータを正常に保つのに役立ちます。Ki Protect は、レコードボタンが押された際、映像、音声、タイムコード用の保存スペースが予め自動的にメディアドライブに割り当てられます。
収録中、ファイルのヘッダーは絶え間なくアップデートされ常に新しいデータが書き込まれるので、操作が予期せず中断された際、データの消失を最小限に留めることができます。フレームは保存やリカバリーが行える状態で保存されるので、より安心してオンセットやスタジオで収録を行えます。
2SI (2 サンプルインターリーブ)
Ki Pro Ultra は、4 分割 (スクエアディビジョン) モードと 2 サンプルインターリーブ (2SI) の両方に対応しており、4K/UltraHD での収録やプレイバックにおける様々なオプションを利用することができます。
設定は簡単で、「Follow Input」モードにすることで Ki Pro Ultra は入力されたフォーマットを判断します。Ki Pro Ultra は入出力のどちらでも 4 分割モードを利用できます。4 分割モードでは必要に応じて追加の変換機能を使用できます。
16 チャンネルの
オーディオをサポート
Ki Pro Ultra は SDI もしくは Fiber 経由の 16 チャンネルエンベデッドオーディオに完全対応しています。柔軟性のあるルーティングオプションにより、8 チャンネルのみを例えば HDMI で出力し、選択したその 8 チャンネルのグループに設定したとおりにアナログとデジタルで伝送することが可能です。簡単に 2 チャンネル毎のグループに分割でき、それらを本体前面にあるヘッドフォンジャックを通してモニタリングが行えるので、オンセットでの確認に利用できます。
クローズドキャプションに対応
記録したビデオやプレイバックしたいビデオにクローズドキャプションを埋め込みたい場合、Ki Pro Ultra はその需要を満たします。
Ki Pro Ultra は入力した SDI 信号の中から CEA-708 を認識し、クローズドキャプションを Apple ProRes で記録したファイルにエンコードします。プレイバックの際には、Ki Pro Ultra の 4 x 3G-SDI 経由で記録したファイルの中のクローズドキャプションを利用できます。
信頼性の高い記録メディア
Ki Pro Ultra は 堅牢で信頼性の高い AJA Pak SSD メディアに直接キャプチャーを行います。Pak メディアは必要に応じて容量を選択することが可能です。Pak 2000 および Pak1000 は Ki Pro Ultra に最適な組み合わせで、ProRes HQ で 4K 60p のレコーディングを実現する高速な 2TB または 1TB の SSD です。Ki Pro Ultra は Pak512 と Pak256 にも対応しており、より低いフレームレートを扱うプロジェクトに適しています。
Ki Pro Ultra には、メディアドライブベイが 2スロット備わっており、素早くメディアの交換を行えます。また、ロールオーバーレコーディングにも対応しており、1枚目のメディアモジュールの容量がいっぱいになったら、2枚目のモジュールに切り替わり、シームレスに収録を継続します。
Pak メディアはオプションの Pak Dock を使用することで、USB 3.0 や Thunderbolt™ でコンピュータと接続でき、高速なデータのやり取りを行えます。
オンスクリーンの直感的な UI を備えた高品質の LCD
Ki Pro Ultra には、素材をありのままにモニタリングするために、高解像度の美しい HD ディスプレイが搭載されています。それは、親しみやすく直感的なメニューシステムのインターフェースとしても機能します。くっきりと表示される詳細なオーバーレイ UI はオンスクリーンキーボード機能により、パワフルかつシンプルな操作が行えます。これらはすべて、4.8インチの 720p LCD ディスプレイに映しだされます。
この大型の LCD により、オンセット、中継車、ヘリコプター、スタジオで詳細なプレイバックとモニタリングが可能になります。そして、オーバーレイ表示されるメニューは好みに応じて透過度を調整できます。Ki Pro Ultra は作業環境に応じて柔軟な操作を行うために明るさの調整が行えます。
慣れ親しんだ操作性
テープデッキで誰もが慣れ親しんだ動作で、Ki Pro Ultra を直感的で快適に操作できます。
以前からあるテープデッキのように Ki Pro Ultra は分かりやすい専用の操作ボタン (収録、再生、停止、巻き戻し、早送り) を備えています。これにより、最小限の学習時間で簡単に操作を行えるようになります。
現在のシステムステータスと主要な設定の情報は、内蔵の美しい高解像度 LCD スクリーンに分かりやすく表示されます。追加で操作上の情報が必要な時には STATUS (ステータス) メニューから、収録中でもプレイバック中でもアクセスすることが可能です。
Ki Pro Ultra のオペレーティングシステムは、論理的なメニュー構造をしています。明瞭で理解しやすい言葉で書かれたメニューパラメーターにより、目的の操作に簡単に辿り着くことができます。
プロ仕様の
接続性
Ki Pro Ultra のリアパネルに備わったビデオ用端子とオーディオ用端子は次世代の接続性を実現しています。3G-SDI、Fiber、HDMI による入出力。AES とアナログ XLR バランスドオーディオ。LTC、RS-422、LAN の各端子で接続を行えます。
4K / HD モニタリング
Ki Pro Ultra はフル解像度の 4K/Ultra HD と 3G-SDI、Fiber、HDMI による HD を出力可能です。HDMI 接続を行える最新の手頃な価格の Ultra HD モニターを使用して、オンセットでクオリティチェックを行えます。追加の専用 2K/HD-SDI モニター出力からは、一般的な HD-SDI ディスプレイに接続できます。
ファイバー接続
Ki Pro Ultra はファイバー入出力を完全に統合しており、専用のファイバーネットワーク内にある、ファイバー製品と直接統合を行えます。入出力にファイバーを使用することで、ビデオ信号を最大 10km 転送することが可能です。
対応するファイバーコネクター
- Dual LC 3G Fiber Tx SFP AJA - Part # FIBERLC-2-TX
- Dual LC 3G Fiber Rx SFP AJA - Part # FIBERLC-2-RX
CWDM ファイバーオプション
複数波長の CWDM SFP からファイバー入出力のオプションを選択できるので、シングルファイバー接続で信号の多重化を行えます。
対応する CWDM オプション
- Dual TX 1271/1291
- Dual TX 1351/1371
- Dual TX 1431/1451
- Dual TX 1511/1531
- Dual TX 1551/1571
- Dual TX 1311/1331
- Dual TX 1391/1411
- Dual TX 1471/1491
- Dual TX 1591/1611
RS-422 コントロール
RS-422 により対応する編集システムと外部コントローラーに Ki Pro Ultra を簡単に統合することが可能です。従来通りの VTR 機能をいくつか実現できます。対応する編集機で Ki Pro Ultra の直接操作が行えます。
リモートによる設定と操作
Ki Pro Ultra は中継車や機材室で先進的なリモートコントロールと設定を行うのに相応しい機能を備えています。 標準的な Ethernet LAN で接続されたホストコンピュータ上のウェブブラウザで、Ki Pro Ultra のパラメーターの設定、クリップの選択、転送の制御を行うことができます。ホストコンピュータに特殊なソフトウェアを追加でインストールする必要はありません。1つのウェブインターフェースから複数の Ki Pro Ultra の操作が可能なので、マルチカメラ収録向けのソリューションとして最適です。
AJA Data Calc
デジタイズの前に必要なストレージ容量を計算することで、チームの作業を軌道に乗せます。
OS X 向けの Gatekeeper の認証を獲得しています。
注記 : AJA Data Rate Calculator は、すべての KONA カード、Io Express および Io HD のシステム インストールの一部として提供されています。