HDR Image Analyzer 12G
HDR 波形、ヒストグラム、ベクトルスコープモニタリング
HDR Image Analyzer 12G は、HLG、PQ そして Rec.2020 / Rec.709 を含む最新の 4K/UltraHD HDR 規格を、1 本の12G-SDI ケーブルで効果的に分析する包括的なツールを提供します。8K/UltraHD2 / 4K/UltraHD / 2K/HD コンテンツをリアルタイムに扱える便利な 1RU のデバイスです。
Colorfront 社との協業によって開発された AJA HDR Image Analyzer 12G には、様々なカメラの Log フォーマットから SDR (REC 709)、PQ (ST 2084)、HLG まで入力可能です。また BT.2020 や従来の BT.709 の色域にも対応しています。卓越した AJA のハードウェア技術と、4 系統の 12G-SDI 入出力、DisplayPort 接続により、高い安定性と性能を保証します。
あらゆる状況で使用するために特別に設計された 1RU のフォームファクターは、様々な環境に適応します。HDR 制作やマスタリングに求められる安定性や予測可能性を提供します。
製品概要
8K/UltraHD2 分析
HDR Image Analyzer 12G は、高度な 8K/UltraHD2 HDR および SDR 制作のモニタリング/分析ワークフローに必要な接続性を兼ね備えています
この強力なアナライザーは、すべてのビデオ形式で等しく高品質な精度解析を提供できる分析ツールです。今日のニーズだけでなく将来にも備える賢い投資になります。
HDR Analyzer 12G による HDR モニタリング
HDR 制作では、撮影時のカメラから最終的な視聴者が見るディスプレイまで、製作者の美意識に追従するために、処理のすべての段階でモニタリングと分析が行える、確実で予測可能なツールが求められています。
HDR Image Analyzer 12G は HDR / SDR 素材のキャプチャ、配信、送出の際に、技術的で創造性を拡げる操作性を保証します。
HDR Image Analyzer 12G は以下の業務で強力な監視・分析能力を発揮します。
- ライブプロダクション
- DIT パイプライン
- 放送局のモニタリング
- ポストプロダクション
- QC (クオリティコントロール)
- 最終 HDR マスタリング
AJA HDR Image Analyzer 12G: カラリスト Samuel Bilodeau 氏に聞く優れた機能とは
AJA HDR Image Analyzer を重宝している Mystery Box 社のカラリスト Samuel Bilodeau 氏が、実用的な見解を紹介します。撮影現場やポストプロダクションでの経験を通して、HDR Image Analyzer の気に入っている機能や、HDR Image Analyer が Mystery Box 社の一連のワークフローに必要不可欠な理由についてお話しします。
対応入力 : カメラから HDR/SDR
最近のカメラはダイナミックレンジが広いため潜在的に HDR を扱えます。ライブイベント、収録、放送では、HDR 配信に利用されるダイナミックレンジと色域の出力の監視は非常に大切です。
主要なカメラの Log フォーマットだけでなく、様々なソースの SDR、HLG、PQ モニタリングに対応した HDR Image Analyzer 12G は、難なく HDR のモニタリングが行えます。HDR Image Analyzer 12G に搭載された幅広い分析ツールとタイムコードスタンプを利用した自動エラーログ機能により、確実に求める最終結果が制作できます。
対応カメラ
- ARRI®
- Canon®
- Panasonic®
- RED®
- Sony®
色域
- BT.2020
- BT.709
入力ダイナミックレンジ
- SDR (REC 709)
- PQ (ST 2084)
- HLG
ビデオ入出力
- 最大 8K/UltraHD2 60p 対応 12G-SDI 双方向入出力 × 4
- SDI 自動信号検出
- UI 用 DisplayPort、最大 UltraHD 60p
HDR Image Analyzer 概要ビデオ
HDR Image Analyzer 12G は、エレガントなインターフェースにより、強力なセットアップ、監視・分析ツールを提供します。HDR Image Analyzer 12G の主な機能については、こちらの動画をご覧ください。
レイアウト設定機能
HDR Image Analyzer 12G のインターフェースでは、ツールとフッテージを4分割でお好みの配置に構成できます。ツールとビューの表示方法は共通レイアウトとして事前設定ができ、クイックキーショートカットで表示できます。
より詳細なカスタマイズでは、4分割の各画面に表示する特定のツールの配置が行なえます。該当する画面自体で右クリックして好みのツールを選択するか、アナライザーモードメニューから選択し設定できます。
主要なツールと詳細なインターフェース
(画像クリックで拡大)
ウェブインターフェース
HDR Image Analyzer 12G は、全てのウェブブラウザ、OSからネットワークを介してアクセス可能です。
これにより、リモートコンピューターからの制御が可能になり、HDR Image Analyzer 12G をラック環境、セット、施設の制御室、QC 部門などに配置する場合も容易にアクセスできます。また、HDR Image Analyzer 12G のリモートでのアップデートや、ログやスクリーンショットを好きな場所にダウンロードできます。
HDR 分析ツール
HDR Image Analyzer 12G のツールセットには、波形、ヒストグラム、ベクトルスコープモニターに加え、基本的なイメージ分析機能も多数含まれています。
- SDR / PQ / HLG 用の SDI を介したカラースペースの自動変換
- 波形
- ヒストグラム
- ベクトルスコープ
- 色域
- Nit 明暗レベル
- フレーム平均光源レベルバー
- タイムコードを利用したファイルベースのエラーログ
- 高度なピクセルピッカーによるデータ分析
- 誤差許容範囲を使用して、色域外と輝度範囲外を高度に検出
- 色域範囲外警告 : P3d65 を超えた際に通知
カラースペース
数種類のカラースペースを分析に利用可能です。709、P3、XYZ そして 2020 だけでなく、カメラ固有のカラースペースも利用できます。
HDR Image Analyzer 12G はまた、自動 HDR モード変換により、可能な場合には自動的に HDR カラースペースに変更できます。
疑似カラー – 色域警告
色域外警告モードを使用すると、問題を抱えた画像のどの部分に原因があるのかはっきりと視覚化できます。その結果は、品質管理 (QC) の必要に応じてログファイルに自動的に保存が行えます。
ログ
HDR Image Analyzer 12G は、HDR イベントが P3 で認められた色域や明度から外れていないか検出できます。そして、ログファイルと画面にタイムスタンプ入りでログを残せます。ログファイルは、必要なときにチーム内で共有できるようにまとめられます。
ワークフロー
HDR Image Analyzer 12G の使い方はシンプルで、4 系統の12G-SDI による柔軟な双方向接続が可能です。
ソースを 1 系統または複数の 12G-SDI に接続し、モニターにループスルー出力したり、残りの 12G-SDI を別の用途で利用できたりします。
DisplayPort 端子から UltraHD ディスプレイ (最大 60p) に接続すると、フッテージも HDR Image Analyzer 12G のインターフェースも最適に表示されます。DisplayPort から HDMI 接続の HDR モニターに接続するには、DisplayPort から HDMI に変換するアダプターが必要です。
拡張機能
高解像度の映像に相応しい高解像度のインターフェースによって、HDR 向け素材としての美的要素に適うかどうか注視しやすくなります。HDR Image Analyzer 12G では、自然本来の映像が得られます。そして、非常に細かな細部に磨きをかけて、素材の正確な分析が行えます。
- HDR ケーブル画像の PR 対応を含む、本来の解像度で画像を表示できる、正確で高品質な UltraHD のユーザーインターフェース
- インターフェースの分割ウィンドウに、ツールを自由に配置可能
- ラインモード : 水平線上または垂直線上の特定の箇所に照準を合わせます
- 静止画の保存
- オーディオピークの計量
- 色域外、輝度、カラーモードの不一致、オーディオレベル、波形メーター
業界最高水準のサポート
業界で最高水準だと認識されている AJA のテクニカルサポートを、すべての AJA ユーザーが受けられます。導入、設定、操作、技術的な課題など、あらゆる場面で AJA にサポートを仰げます。
HDR Image Analyzer 12G には 3 年間の国際保証が設けられています。