4K HDR でのコンテンツ制作のすべての制作現場でさまざまな AJA Video Systems 社製品を採用
中国北京の朝陽区を拠点とする Century Han Tang 社は、ローカルテレビ局にレンタル機材の提供や映像制作サービスを提供しています。Century Han Tang 社の制作チームは、月に平均 100 時間以上のコンテンツを制作および納品しており、その大半は中国の国営放送である中国中央電視台 (CCTV) の番組が占めています。
視聴者に最高品質の映像を提供するため、Century Han Tang 社は 4K HDR でのコンテンツ制作を推進しています。ワークフローはプロジェクトごとに異なりますが、すべての制作現場でさまざまな AJA Video Systems 社製品が採用されています。
リアルタイムに HDR/SDR のフレーム同期および変換に対応する FS-HDR や、HDR 波形 / ヒストグラム / ベクトルスコープのモニタリングツール HDR Image Analyzer、KUMO 3232-12G および KUMO 6464 ルーター、デジタルビデオレコーダー Ki Pro Ultra Plus など、多数の製品が活躍しています。
4K HDR 制作における十徳ナイフのようなツール AJA FS-HDR は、さまざまな HDR 規格とカメラフォーマットを扱う Century Han Tang 社に、各制作時にそれぞれが抱えている個別のニーズに応える柔軟性を提供しています。例えば、色と色域の変換をそれぞれモニタリングする場合、同社は FS-HDR を利用して HLG HDR コンテンツを BT.709 のカラースペースにダウンコンバートし、BT.709 環境で輝度を調整しています。
Century Han Tang 社は ARRI AMIRA カメラから ARRI Log C のマルチカム素材をキャプチャーする際に、 すべての映像素材を意図したカラースタイルと一致させる作業も FS-HDR で行っています。同社制作チームは、16-bit のファイルでカラーコレクションとノンリニア編集を行い、生成した 33 ポイントの 3D LUT を FS-HDR にインポートしています。
1 台の FS-HDR で、4 チャンネルの 1080p25 で収録された映像を扱えます。この FS-HDR を通じて、プログラムアウト (映像のみ、オーディオエンベデッド済み) やマルチビューを含むすべての信号を供給可能です。
Century Han Tang 社が最近取り組んだ 4K HDR 撮影の現場では、FS-HDR がモニタリング用途で活躍しました。
モニターするための予算が限られている撮影現場では、4K HDR プログラムアウトのリアルタイムモニタリングは困難です。同社では、FS-HDR を用いて UltraHD 信号を 1080p にダウンコンバートし、カラースペースを HLG BT.2020 からガンマ値 2.2 の BT.709 に変換して対応しました。
変換後には FS-HDR の Proc Amp (プロセッシングアンプ) 制御機能で、撮影現場でも HLG HDR と同様のカラースタイルでイメージを確認できるようにしました。
Century Han Tang 社 CTO、Nan Ma 氏は次のように述べています。
「FS-HDR は当社にとって、さまざまな課題を解決する頼みの綱であり、非常に低遅延な変換処理が気に入っています。カラースペースの変換や定型の色調整から LUT のインポートと適用まで、すべてを任せられる優秀な製品です。
各チャンネルごとにエンベデッドオーディオの遅延時間を設定できる機能には感動しました。1 台のデバイスで 4 チャンネルを個別に処理できるのも大きな強みです。」
制作における全工程でイメージの一貫性を高めるために、Century Han Tang 社は AJA HDR Image Analyzer も採用しています。
デジタルビデオレコーダー Ki Pro Ultra Plus からのプログラムアウトを HDR Image Analyzer に接続し、4K モニターへ信号を出力しています。この構成により、HDR 環境でも背景や被写体に当てる LED の光量を調整するだけで、リアルタイムで簡単に信号の品質を制御できるようになりました。また、被写体に当てる光量の調整によるリアルタイムでの露出制御や、イメージ全体の色域の調整にも対応します。
イメージ全体の輝度を判断するためにも HDR Image Analyzer は使用されています。ホワイトレベル参照用に 203 Nits を波形モニター (WFM) に追加します。
Ma 氏は以下のように述べています。
「当社の制作環境では、HDR Image Analyzer は最も重要なツールのひとつです。直感的で扱いやすいインターフェイスによって、扱う画質の決定や維持が簡単に行なえます。
HDR Image Analyzer は画面のレイアウトを変更可能で、色と露出を制御できる堅牢なツールセットや、その他多くの優れた機能を備えています。複雑な 4K HDR 制作には欠かせない、日々の制作を簡易化してくれる万能な製品です。」
4K HDR コンテンツに対する顧客からの要求が高まり、ハイエンドなプロダクションへの需要が急増し続けている中で、Century Han Tan 社は AJA 製品の価値がさらに高まると予想しています。Ma 氏は以下のように述べています。
「当社では、定期的に AJA 製品を追加導入しています。AJA 製品は安定していて使いやすく、一般的に利用される制作フォーマットのほとんど全てに対応しているため、制作現場で活躍しています。AJA 製品を導入し試用してみれば、日々直面する制作要求の厳しい現場にも対応できると確証を得られるでしょう。」
AJA HDR Image Analyzer 12G について
HDR Image Analyzer 12G は、HLG、PQ、Rec.2020/Rec.709 を含む最新の 4K/UltraHD HDR 規格を、1 本の 12G-SDI ケーブルで効果的に分析する包括的なツールを提供します。8K/UltraHD2 / 4K/UltraHD / 2K/HD コンテンツをリアルタイムに扱える便利な 1RU のデバイスです。
Colorfront 社との協業によって開発された AJA HDR Image Analyzer 12G には、様々なカメラの Log フォーマットから SDR (REC 709)、PQ (ST 2084)、HLG まで入力可能です。また BT.2020 や従来の BT.709 の色域にも対応しています。
優れた AJA のハードウェア技術と、4 系統の 12G-SDI 入出力、DisplayPort 接続により、高い安定性と性能を保証します。あらゆる状況で使用するために特別に設計された 1RU のフォームファクターは、様々な環境に適応します。HDR 制作やマスタリングに求められる安定性や予測可能性を提供します。
https://www.aja-jp.com/products/hdr-image-analyzers/hdr-image-analyzer-12g
AJA FS-HDR について
FS-HDR は 1RU ラックマウント型の万能なコンバーター & フレームシンクロナイザーで、4K/UltraHD 及び 2K/HD のワークフローにはリアルタイムで低遅延処理と色の忠実性が求められる放送、OTT、ポストプロダクション、ライブイベント AV 環境に必要とされる HDR/WCG に特化した設計がされています。
Colorfront 社と提携して開発された FS-HDR の HDR/WCG 機能には、Colorfront Engine の独自ビデオプロセスアルゴリズムが搭載されています。FS-HDR には、4K/UltraHD/2K/HD での HDR 変換、フォーマット変換およびフレーム同期に対応する 1 チャンネル アップ / ダウン / クロスコンバーターモードと、HDR/WCG 変換を含む独立した 4 チャンネルの 2K/HD 変換を提供する 4 チャンネルモードがあります。
AJA Video Systems について
1993 年の創業以来、AJA Video Systems 社はプロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質でコスト効率の高いデジタルビデオ製品を供給する、ビデオ インターフェイスや変換ソリューションの大手メーカーです。AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。
- ウェブサイト : www.aja.com
- ウェブサイト [日本語] : www.aja-jp.com
# # #
当資料は、現地時間 2021 年 2 月 25 日にメーカー発表されたプレスリリースの抄訳版です。
メーカーリリース原文 : https://www.aja.com/news/user-stories/813
本リリースに関する問い合わせ先
AJA-JPメールアドレス : announce@aja-jp.com
TEL : 0120-973-562 / FAX : 03-4400-7387
所在地 : 東京都千代田区平河町 1-7-20 COI 平河町ビル 2F
トレードマーク付きの会社名や製品名は、それぞれの会社の商標です。