AJA は、AXS TV の前身である HDNET の設立当初から信頼できるテクノロジーパートナーとして関わってきました。これまでの 15 年間、AJA の収録 / プレイバックデバイス Ki Pro シリーズ、KONA ビデオカード、FS フレームシンクロナイザー 、ミニコンバーターなどが、AXS TV の制作用トラックやバン、モバイルシステムの至る所で、幾度となく使用されてきました。
AXS TV は音楽番組、コメディ、時事ニュース、総合格闘技のプロモーションに特化した、多様なラインアップをそろえる放送局で、番組の制作とライブ放送の両方を業務としています。先日、同社の全長 40 フィート (約 12m) のツアートラックに、AJA の最新フレームシンクロナイザー FS4 が搭載されました。
AXS TV のシニアテクニカルプロデューサー Jeff Carman 氏は、以下のように述べています。
「特定の条件下で他社のエンベデッド機材にデジタルノイズが乗るため、我々の所有する最も大きなトラックのエンベデッド / ディエンベデッド機能改善が必要となりました。FS4 はシンプルなエンベデッド / ディエンベデッド作業をそつなくこなすだけではなく、当社のワークフローにこれまでなかった多くの柔軟な選択肢を与えてくれました。」
Carman 氏は以下のように続けて述べています。
「AJA は必要なときに、いつも最適なソリューションを提供してくれます。当社の全ての制作システムそれぞれに Ki Pro、フレーム同期用の FS、数台のミニコンバーターを導入しています。AJA 製品の信頼性といえば、問題が発生した際にいつでも電話一本で素早く回答を得られ、時には代替品も手配してくれる AJA サポートにあります。」
Carman 氏は、最大 64 チャンネルの MADI オーディオに対応可能な FS4 の強みを収録に活用するために、全オーディオトラックが中心にある中継車に集まるように配置しました。FS4 に MADI オーディオを取り込むことで、自在にトラックを選択可能なシステムが実現しました。4 つの SDI 出力にはどのトラックでも指定できます。更に 4 つの SDI 入力から送られてくる全てのオーディオ信号をソースとして使用することも可能です。
Carman 氏は以下のように述べています。
「最近ではコンサート会場から放送を行い、ライブスイッチングしながら複数の配信先に送信するため、それぞれ異なったオーディオが必要とされました。衛星を介したライブのウェブ放送は単純なステレオミックスで良いのですが、別のラジオステーションでは 4 チャンネルのオーディオ、バックステージやツアーバスはステレオミックスではあるものの、ライブ放送より些か高音質なオーディオが求められました。また Ki Pro で 8 チャンネル (PGM、FOX ミックス、ProTools ミックス、オーディエンスマイク) 収録が予定されていましたが、全ての作業を FS4 の筐体一つで賄うことができました。」
FS4 の様々なものへの適応能力は AXS TV にとって魅力的です。FS4 を更に活用することで、今後さらに AJA 製品との繋がりを発展させたいと考えています。
FS4 について
FS4 は、4 チャンネルの 2K / HD / SD または 1 チャンネルの 4K/UHD を処理可能なフレームシンクロナイザー & アップ/ダウン/クロスコンバーターです。AJA のフレームシンクロナイザーとコンバーターを搭載したフラッグシップ製品で、多種多様な接続性と 4K/UltraHD/2K/HD/SD の中で必要とされるありとあらゆる変換作業をスマートな 1RU のフレームの中で行えます。
広範囲な接続オプションがビデオとオーディオの両方に用意されている FS4 は、2K/HD/SD で 4 つの独立したデバイスを並行して処理したり、すべてのプロセッサーとチャンネルを結合することで 4K/UHD にも柔軟に対応できるため、生産性を最大限に高めることが可能です。