米国報道発表資料抄訳 - 2017 年 9 月 29 日
IBC 導入事例 : Ki Pro Ultra Plus
Video West Productions 社は、全国カッティングホース協会 (NCHA) が主催する大会で、12 年間にわたり競技会でのテンポの速い競技馬と騎手の映像をキャプチャする手助けをしてきました。当協会のトリプルクラウンイベントでは、厳格で要求が高いこの競技を審判がより正確に採点できるように、AJA 社の Ki Pro Ultra Plus に収録されたリアルタイムビデオフィードを判断材料にしています。
Video West Productions 社の創設者、Ted Petit 氏は以下のように述べています。
「以前はこれほど手頃な価格で簡単に持ち運ぶことができ、審判ブース、ビデオブースやオンラインライブ配信向けに、複数のカメラアングルを同期しながら映像を供給する仕組みはありませんでした。Ki Pro Ultra Plus は、それを可能にしてくれました。そして、各々のイベントが終わり次第、すぐに編集用に利用できる収録メディアがある、という順応性も私達に与えてくれました。」
カッティングホース競技は、アメリカ西部で畜牛が大平原を練り歩いていた 1800 年代に発展した馬の訓練内容が元になっています。カッティングホース (カッティング競技馬) は、他のオーナーの牛の群れと混ざってしまった時に、多数の牛の群れの中で働くように訓練されています。‘ハードホルダー (Herd holder)’ 担当の馬たちは、カッティングホースが別のオーナーが所有する牛達を群れから引き離している時に、群れを囲い、まとめる役割をします。
この西部的な訓練を元にして、通常、カッティングホース競技会では、30 頭から 50 頭の牛が 4 騎のハードホルダーとともに 110 フィートの広場に集められます。挑戦者である騎手に誘導され、カッティングホースは一頭の牛を群れから引き離し、群れに戻ろうとするのを防ぎます。競技の採点は馬の位置に基づいて行われ、馬は群れから引き離した牛と群れとの間で、自分の位置を維持するように努めます。この競技はとてつもなく荒々らしいもので、馬は全速力で走り俊敏に動きます。そして、群れから引き離した牛と群れとの間の自分の位置を維持します。その動きはとても素早く、競技会でそれぞれの馬を採点するために、審判が複数の角度から確認できる映像が求められます。
Video West Productions 社は、NCHA 主催イベントの総合的なビデオ放送を提供しています。規模の大きな大会では通常、会場上空にあるオーバーヘッドカメラと合わせて、JVC 850 や Sony FS7 カメラといった機材が設置されています。競技に使う囲いが複数ある場合には、円滑に進められるよう Petit 氏は予備の班も用意します。すべての映像信号は通常、3 ヶ所の異なる場所に送られます : オーナーやトレーナー、出場選手のいる観覧席、審判のレビュー席、そして制作エリアです。制作エリアでは、カメラフィードをスイッチングしてライブインターネット配信を行い、レース中のビデオはアーカイブとして収録されます。
Petit 氏は最近、AJA 社の分配増幅器 3GDA とアップ/ダウン/クロスミニコンバーター UDC を通してマルチカメラ信号を収録するために、AJA 社の Ki Pro Ultra Plus (KPUP) を自身のワークフローに統合しました。審判席にある 2 台目の KPUP によって、3 方向の異なるカメラアングルを収録された映像をフレーム (コマ) 毎にリアルタイムでレビューできるようになりました。
「全ての競技ビデオを同時にかつリアルタイムで確認できることに、審判たちは心底感心していました。小さくて持ち運びがしやすい製品 1 台で、複数のカメラアングルを全てシンクロさせることができ、さらに、映像信号の収録 / 変換 / 再生まで行え、この競技につきものの、砂埃や熱にも耐えられます。これは大革命です。」
KPUP を採用する以前は、Petit 氏とチームはマルチカメラフィード / 同期信号 / タグファイルを収録する実用的で手頃な方法を持ち合わせていませんでした。そのため、ある特定の選手を追い続けるような撮影は容易に行えませんでした。1 ラウンド約 2 分 30 秒、それを複数会場にわたり、1 日で何百人もの選手を彼らはたびたび撮影しています。様々な収録のベースステーションで SD カードが飛び交うようなチームが抱える、数々の制作上の重大な悩みの種やハードルを Ki Pro Ultra Plus は解決します。
Video West Productions は、カリフォルニア北部やネバダ州ラスベガスで行われた NCHA 主催の競技会で、ビデオキャプチャーキットの一部として、Ki Pro Ultra Plus を採用してきました。年内に Texas 州 Ft. Worth の Will Rogers Memorial Arena で開催される NCHA 主催の最大規模の世界大会でも同様に、Ki Pro Ultra Plus を採用する計画です。
Ki Pro Ultra Plus について
Ki Pro Ultra Plus は、1、2、3 もしくは 4 チャンネルを最大 1080 60p の HD で同時に収録が可能なマルチチャンネルレコーダーであり、かつシングルチャンネルモードでは、フル HDMI 2.0 入出力 (最大 12 ビットのキャプチャおよび出力) に対応した 4K/UltraHD/2K/HD 収録およびプレイバックが可能です。
3G-SDI、HDMI 2.0、オプションの光ファイバー接続など、幅広い I/O への柔軟性と接続性を 2RU ハーフラックサイズに収めました。Ki Pro Ultra Plus は、高画質で 4K/UltraHD と HD ビデオをキャプチャします。コーデックは、プロダクションで広く普及している Apple ProRes と Avid DNxHD MXF に対応しています。
キャプチャ中も 4 チャンネルは Ki Pro Ultra Plus の LCD 画面上に 4 分割で表示されるため、モニタリングが可能です。また HDMI、 SDI、光ファイバーそしてウェブベースの UI へも、同様に 4 分割出力が可能です。
AJA Video Systems について
1993 年の創業以来、AJA Video Systems 社はプロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質でコスト効率の高いデジタルビデオ製品を供給する、ビデオインターフェイスや変換ソリューションの大手メーカーです。 AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、AJA Video Systems 社のウェブサイトをご覧ください。
- ウェブサイト : www.aja.com
- ウェブサイト [日本語] : www.aja-jp.com