導入事例紹介

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雪山の踏破は、山岳スキー競技 (SKIMO: Ski Mountaineering) の選手が直面するチャレンジのひとつです。彼らは、スキーで山を登ったり下ったりしながら、一連のチェックポイントを通過します。多くの選手は、ヨーロッパとアジアで開催されるスキーマウンテニアリング世界選手権 (国際山岳スキー競技連盟 (ISMF) 公認、全 5 レース) への出場を目指してトレーニングを重ねています。

この選手権のステージのひとつ「Comapedrosa Andorra」では、ピレネー山脈の麓からコマ・ペドローザ山の頂上までの高低差約1,500m (約5,000ft) にレース関係者は挑戦します。

アンドラ山岳連盟 (FAM) は今年行われた 2 日間のレースのために、地元の制作会社 Imaginaris 社に会場と遠隔の観客に向けたライブ映像の制作を依頼しました。Imaginaris 社は AJA のソリューションを活用して、山麓のリゾート地に設置された大型 LED ディスプレイに全レースを映しただけでなく、Facebook Live にも配信しました。

ワークフローの構築と決定に際し、Imaginaris 社はオーディオビジュアル機器のレンタル会社 16nou 社に機材の選定と貸し出しを依頼しました。カメラオペレーターは、選手たちと一緒に登山やスキーで滑走しなければならず、さらに予測不可能な自然の力にさらされます。その為、大会を包括的に撮影するには独自の課題がありました。困難な制作環境を考慮し、Imaginaris 社は AV 制作会社である QuatreSisVuit 社にも協力を依頼しました。

Imaginaris 社のオーナー、Lluis Casabella 氏は以下のように述べています。

「私たちは、標高 2,400~2,900m (7,800~8,900ft) の真冬の山頂で作業をしていましたが、天候が頻繁に変わりました。レースを複数のアングルから撮影し、最小限のレイテンシーで高品質のライブプロダクションを実現するには、コンパクトでポータブル、そして何より信頼性と耐久性に優れた機材が必要でした。AJA 製品は頑丈で使いやすく、理想を超えていました。」

Imaginaris 社と QuatreSisVuit 社は、JVC 製カメラ GY-HM250 でレース映像を撮影し、キヤノン製カメラ XF705 を山の麓に設置して別のアングルから撮影しました。各カメラは DwarfConnection の RF Link、オーバーレイ用グラフィックシステム、タイマーを介して相互接続しました。

すべての映像とソースは、AJA の キャプチャーカード KONA HDMI および USB 3.0 接続のキャプチャーデバイス U-TAP SDI / U-TAP HDMI から、 Mac ワークステーション上の Telestream Wirecast Pro に供給されました。

その出力は Roland のスイッチャーに入力され、スイッチャーで作成されたサブミックスがリゾートに設置された大型 LED スクリーンに送出されると同時に、AJA の H.264 ストリーミング&レコーディングデバイス HELO にも分配され Facebook Live へ配信されました。

Casabella 氏は以下のように述べています。

「ライブ制作は本来予測できないものです。特に今回のような過酷な環境では、土壇場での変更を余儀なくされる不測の事態はストレスになります。

しかし、AJA の製品は私たちに安心感を与えてくれます。AJA 製品は非常に汎用性が高く、問題を解決するためにワークフローを構成したり既存のワークフローと接続したりする解決策をほとんどの状況で見つけられます。

KONA は高機能で CPU 負荷を減らしてくれます。U-TAP はドライバー要らずでほとんどのコンピューターで動作します。HELO で圧縮 / ストリーミング処理をコンピュータから切り離せるのでリスクを最小限に抑えられます。

Comapedrosa Andorra 2020 のスタート / ゴール地点は、レース開始の 3 時間前に変更されました。コース全体も 24 時間前に変更されました。天候の激変により RF 機器に干渉する電磁障害が何度も起こりました。しかし、AJA 製品のお陰でほとんど心配は要りませんでした。

AJA 製品はどんな環境でも、一貫して期待通りの性能を発揮し、比類のない安定した性能を発揮してくれるのです。」