ポスト・マローンのライブツアー「Runway」で AJA の Ki Pro GO を導入

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米国時間 2019 年 12 月 9 日 発表

ポスト・マローンは今秋、ライブツアー「Runway」を敢行し、ジャンル・ベンディング (様々なジャンルの楽曲を繋ぐスタイル) の音楽だけでなく、映像、光、サウンド、レーザー、スモーク、パイロテクニクス (爆発・閃光・煙または炎を使った演出) で視覚的にも観客を楽しませました。映像と照明のサービスを提供するレンタル会社 PRG-VER は、すでに北米 37 都市での公演を終え、先日決定した 2020 年 2 月からの延長公演でも、ライブツアー用の機材とサービスを提供します。コンサートのパフォーマンスが行われる精巧なステージセットには、高さ 50 フィートの縦長な LED スクリーン 2 枚が大きなランウェイを挟む形で立ち並びます。ビデオエンジニアの Jason Harvey 氏とビデオディレクターの Zac Leonard 氏は、コンサートの映像チームの協力のもと、ポスト・マローンが演じているライブ映像にリアルタイムエフェクトを重ね、ディスプレイを介して観客に届けます。各コンサートは、AJA 社の Ki Pro GO およびその他の AJA 製品を組み合わせて収録されています。

ステージは 8 台のカメラで複数のアングルから撮影します。映像が Disguise D3 メディアサーバーに入力されると、リアルタイムグラフィックツール「Notch」上でカスタムメイドされたエフェクトが、ライブ映像にレンダリングされ、LED スクリーンで再生されます。マスタリングには AJA のレコーダー「Ki Pro Rack」2 台が使用されています。また、遠隔操作で撮影するロボティックカメラの色補正用に、AJA のフレームシンクロナイザー兼コンバーター「FS2」2 台も今回のツアーで使われています。マルチチャンネル HD H.264 レコーダー「Ki Pro GO」はワークフローをまとめ、最大 4 つのカメラフィードを同時収録します。それと同時に、様々な FiDO 光ファイバーコンバーターと分配増幅器を使用して、全ての映像と VFX をあらゆるデバイスに配ることができます。

Harvey 氏は以下のように述べています。

「AJA はライブプロダクションで必要とされる全てのオプションを提供してくれます。AJA 製品はどのリハーサルやショーでも確実に機能するので、失敗を恐れる必要がありません。」

Ki Pro GO は、ワイドショット用のソニー製カメラ、ドリーショット、Disguise D3 からの VFX 出力、加工前の映像、 4 つの出力をキャプチャーし、それぞれの収録映像によってステージ全体を確認することができます。フッテージ (映像素材) は 4 つの USB スティック (256 GB) に記録され、即座にマスターソースのプロキシ用 H.264 ファイルとして利用されます。また、制作班は 2TB の SSD USB ドライブを Ki Pro GO 本体背面にある 5つ目の USB ポートに装着し、 4 つの入力ソースのバックアップ収録用途として使用します。収録後にはクラウドへアップロードし、コンサートのクリエイティブチームやデザインチームと映像を共有します。このワークフローにより、関係者一同で世界中のあらゆる場所からコンサートの映像をすぐに確認し、新しい演出を模索したり、導入することができます。

Harvey 氏は以下のように説明しています。

「この一連のコンサートで使用されたスモークやパイロテクニクスなどの演出を収録するためには高画質なファイルが必要です。そうしないと、エンコード時にこれらの視覚効果が潰れてしまいます。そのため非常に管理しやすいファイルサイズで、必要な解像度をサポートしている H.264 は、私達にとって理想的なフォーマットと言えます。Ki Pro GO はコンサート全体を収録した H.264 のマスターファイルを作成し、クラウドにも簡単にアップロードできるため、クリエイティブチームとデザインチームはすぐに演出を確認し、変更を加え、次のツアーまでに修正を反映できます。」

Leonard 氏は以下のように補足しています。

「Ki Pro GO は ISO 収録機能とストレージ管理の点で、私たちにとって画期的な製品です。通常 ProRes ファイル (LTであっても) で収録した場合、コンサートは 1 ドライブあたり 70〜85 GB で、保管用に SSD メディアからファイルコピーあるいは移行するのにも時間が掛かりました。H.264 でビデオを記録できて、尚且そのファイルをすぐに社内でフッテージの確認用に使用できることは、当社のワークフローにとって途轍もない変化です。

プログラム出力、コンサート会場のワイドショット (引き画) 、複数台のカメラの ISO 収録やカメラオペレーターの収録後の確認用など、多岐にわたる収録で活用でき、そのフッテージを約 5 分で 1 台のドライブからオフロードできるということが、Ki Pro GO の素晴らしい点です。」

Ki Pro GO について

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Ki Pro GO はポータブルサイズのマルチチャンネル H.264 レコーダー & プレイヤーです。同時に最大 4 チャンネルの HD や SD ビデオを市販の USB ドライブにリダンダント収録が行えます。ハーフラック幅で 2RU の高さの Ki Pro GO は、持ち運びにもラックマウントにも相応しく、あらゆる環境に対応する設計です。

https://www.aja-jp.com/products/kipro/ki-pro-go

AJA Video Systems について

1993 年の創業以来、AJA Video Systems 社はプロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質でコスト効率の高いデジタルビデオ製品を供給する、ビデオインターフェイスや変換ソリューションの大手メーカーです。 AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、AJA Video Systems 社のウェブサイトをご覧ください。

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当資料は、現地時間 2019 年 12 月 9 日にメーカー発表されたプレスリリースの抄訳版です。

メーカーリリース原文 : https://www.aja.com/news/user-stories/595

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