ROI-HDMI / ROI-DVI からの HDMI/DVI 出力を HDMI/DVI モニターに接続している場合、モニターの電源がオフになった際やケーブルを抜いた際に、ROI コンバーターからの SDI 出力も一度途切れてしまいます。どうしたらよいですか?
その動作は、下記の通り ROI-HDMI および ROI-DVI での製品仕様通りの挙動となります。(OpenGear カードモデルも同様です)
まず、ROI-HDMI および ROI-DVI では、HDMI / DVI 出力はスルーアウトとなります。
- しかしながら、ROI-HDMI / ROI-DVI からの HDMI/DVI 出力を接続しているモニター機器の EDID 情報を、 ROI-HDMI/ROI-DVI 経由で HDMI/DVI ソース元の機器へ送信する仕様となっています。
- そのため、ROI-HDMI / ROI-DVI からの HDMI/DVI 出力を接続しているモニター機器の電源がオフになった場合やケーブルを抜いた場合には、HDMI/DVI ソース元の機器とのシンクが切れてしまいます。
- その結果、ROI-HDMI / ROI-DVI への HDMI/DVI 信号の入力断となり、ROI-HDMI / ROI-DVI からの SDI 出力も一時的に途切れる挙動になります。
ROI-HDMI および ROI-DVI には EDID エミュレーション機能が搭載されていますが、HDMI/DVI 出力端子経由での EDID 情報を取得した場合は、必ずその外部 EDID 情報を利用する仕様になっています。
- ROI-HDMI / ROI-DVI への HDMI/DVI 入力信号を喪失した場合にのみ、ROI-HDMI / ROI-DVI に搭載されている EDID エミュレーション機能が動作します。
- その際には、あらかじめ設定された内容に基づき、HDMI/DVI 入力端子が接続されている HDMI/DVI ソース元の機器へ EDID 情報を送信し、再度シンクし直すため、ROI-HDMI / ROI-DVI からの SDI 出力も HDMI 出力も共に一時的に途切れます。
もし、本動作が問題となる場合は、ROI-HDMI および ROI-DVI の設定変更では仕様上対応ができませんので、ROI-HDMI / ROI-DVI と後段のモニター機器との間に “EDID 信号を保持する EDID エミュレータ” を導入することで解消されるかどうか、お試しください。
なお上記仕様上の挙動については、ROI シリーズ製品マニュアル > EDID Tab Screen 項目の注記 (NOTE) に記載がございます。(OpenGear カードモデルも同様)
- NOTE: For ROI-DVI and ROI-HDMI devices, when a sink device is connected, its EDID is passed through to the source device and the settings on the EDID tab are not used. If no sink device is connected, the settings on the EDID tab are used.
- 意訳: ROI-DVI と ROI-HDMI は、シンクデバイス(モニターなど)が HDMI 出力端子に接続されると、シンクデバイスから出力される EDID 情報をソース機器へ渡します。その際、ROI-DVI と ROI-HDMI のEDID タブの設定は HDMI ソース側へは渡されません。 HDMI 出力端子へシンクデバイスが接続されていない場合は、ROI-DVI/ROI-HDMI の EDID タブの設定された情報をソース機器へ渡します。
最新版の製品マニュアルは、https://www.aja.com/nav/products-scan-converters > 各製品ページの Support メニュー > Manuals タブよりダウンロードいただけます。